浴衣にもカジュアル着物にも☆半幅帯のすすめ
今年は着物を着てみたい!
だけど、帯結びが分からない……お太鼓結びは大変そう。
そんな時は、まずはカジュアルに半幅帯から着物を始めてはいかがでしょう。
今日は半幅帯についてご紹介します。
半幅帯とは
半幅帯(はんはばおび)とは、並幅の約半分の幅の帯のことです。
現在、袋帯などは並幅(約36cm)の帯を半分に折って体に巻きます。
半幅帯はその一般的な帯地の約半分の幅を、そのまま胴に巻いて簡便に結ぶための帯です。
半幅帯は、普段着用、または羽織や打掛、袴の下に締めるなど、略式の帯として使われてきました。
略式の帯ですので、夏のカジュアル着である浴衣にも半幅帯が使われます。
むしろ今は半幅帯といえば浴衣の帯というイメージが強いかもしれません。
ですが、半幅帯イコール浴衣専用の帯というわけではありません。
ご説明した通り、普段に結べるカジュアルな帯という位置づけです。
軽く、簡単に締められるので、浴衣から着物への第一歩にはぜひ!
半幅帯から着物に慣れていただきたいです!!
着物に合わせてもいい半幅帯とは
半幅帯イコール浴衣専用ではない……では浴衣用に購入した半幅帯を着物に合わせても大丈夫?
下記のような帯なら着物にも合わせやすいです。
- 小袋帯といった袋状に二重になっている帯
- 素材や織りがしっかりしている帯
- 素材感や色柄が着物に合っているもの
小袋帯とは、裏地がついて袋状になっている半幅帯です。布が二重になっており、しっかりとした質感なので、袷の着物に合わせてもバランスよく合います。
参考商品↓
これらは便宜上「浴衣帯」という商品名になっていますが、着物にもOKです。 どれも裏地の付いた小袋帯になっており、しっかりとした質感があります。
素材はポリエステルなど。
織で市松模様や蝶などが表現されており、通年OKな色柄です。
ポリエステルの洗える小紋などにぴったり!軽快に締められる半幅帯は、オシャレ着のコーディネートにおススメです。
反対に、着物にはNGな半幅帯は以下のようなものです
- 浴衣用の単の帯
- 素材、色柄が着物に合っていないもの(夏の柄を袷の着物に締めるなど)
単(ひとえ)の帯とは、裏地のついていない1枚布の帯です。
裏地がなく薄手ですので夏の浴衣にはバッチリ!ですが、着物に締めるにはつり合いません。
長さも短めに作られていることが多いので、変わり結びでオシャレをしたいときにも不向きです。
例として袷着物に浴衣用の単帯を巻いてみました。
着物に比べて質感が薄く、色も浅く見えます。 帯だけ浮いた印象になりますね。
夏の素材である麻の半幅帯なども、秋から春に着る袷着物には合いません。
袷着物には、やはりしっかりとした小袋帯がおススメです。
無地であっても織の質感がありますので、縮緬の立体感のある着物や帯揚げにも負けません。
いかがでしょうか?
着物を着てみたいけど、帯はどうしたら……
そんなときは、浴衣用に購入した半幅帯をチェックしてみてくださいね。
または、浴衣の帯を購入するときに、着物にも合わせられそうな半幅帯をご検討されてはいかがでしょう。
きもの町では、かわいい半幅帯が続々入荷中!
お気に入りを見つけて、今年はぜひ着物でお出かけしてくださいね!
次回は、半幅帯のコーディネートや結び方をご紹介します。
⇒半幅帯のすすめ2【レイヤー結び】へ
半幅帯の結び方(2021.06.04追記)
半幅帯の結び方あれこれはこちらから
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。
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