初心者さんも安心!浴衣の着付け方を写真と動画で解説(2026.3.5更新)
「夏は浴衣に挑戦したい」「簡単なセパレート浴衣ではなく、伝統的な浴衣を自分で着られたら素敵だなあ」そう考えている方のために、浴衣の着付け方動画がアップされました。町スタッフが自分で着るときの手順を極力シンプルに紹介しています。
ちなみに「着物を体に合わせてきちんと着ること」を「着付け(きつけ)」といいます。着付けをする、着付けるという言い方をすることが多いので、ぜひ覚えておきましょう。
今回は動画と合わせて詳しい着付け方をご紹介します。必要な事前準備や、きれいに着るためのポイントもしっかりと解説。
自分で着付けにチャレンジする方、着せてもらう予定だけれども流れを知っておきたい方の参考になれば幸いです。
2026.3.5着付け方の詳しい手順を追加しました。
浴衣を自分できれいに着るための事前準備
まず必要なものをチェック
浴衣はそれだけでは着られません。着付けをするために、腰紐などの小物が必要です。
また、お出かけの際には履物やバッグも必要になるかと思います。
以下は浴衣を着てお出かけするために、最低限必要なものです。
- 腰紐 2本
- 伊達締め 1本
- 帯板 1枚
- 浴衣スリップ 1枚
- 浴衣
- 帯
- 下駄やバッグ
上記の4までは着付け用品やインナー類です。
もしも着付けを依頼する場合は、お店や着付け師さんによって必要なものが異なる場合がありますので、事前に確認して用意しておきましょう。
浴衣や帯、履物などはお好みのものを用意してください。
新しく購入する場合は、単品かセットか、セットなら何が入っているのかなど、商品内容を要確認です。また、他所から借りたり、譲り受けた物を着る場合も、他に必要なものはないか確かめましょう。
浴衣は羽織ってみて、サイズ感を確認することも大切ですよ。
動画で使用したものはこちら
今回の動画では、浴衣着付け小物5点セットを使用。補正用として個別にハンドタオル1枚、フェイスタオル2枚。途中で着付けクリップ1点使用していますが、クリップは洗濯バサミや書類用のダブルクリップで代用可能です。
Coolpass浴衣「紺朝顔」にそれぞれ半幅帯、しわ兵児帯を合わせています。






着付けスタート
着付けは、できれば事前に予行練習することをお勧めします。
1度とにかく着てみる、きちんと順を追ってしっかり着付ける、本番のつもりで最終確認の3回練習すれば、初心者さんでも案外できるようになります。
まずサッと流れを知りたい方のために、1分で確認できるショート動画もご用意しています。
ヘアセット・メイクを済ませておく
ヘアセットやメイクをする場合は、先に済ませておくとスムーズです。着付けの後でする場合は、着物を汚さないよう気をつけましょう。
そして、着付けの前は必ず手洗いをしてください。着物や帯を汚さないため、手を洗ってしっかりと水気を拭いてから着付けをしましょう。
腰紐類や道具はきちんと並べる
着付けを進めていくと、複数の腰紐類、クリップ、帯板など小物が順番に必要になります。
紐は立ったまま手の届くところに並べておきましょう。撮影の際は、フレーム外の椅子に並べてかけていました。ご自宅でしたら、テーブルや椅子、ベッドの上などに置くか、またはラックやハンガーにかけておくと良いかと思います。
こうすることで、スムーズに着付けられるようになり、余計な動作をして着くずれることを防ぎます。

補正の考え方は人によりますが(しない方もいらっしゃいます)、凸凹をなくしてなだらかに整えるときれいに着付けやすくなります。
浴衣の着付けスタート!基本の手順
それでは実際に着ていきます。
着物の構造は実は単純!裾を持ち上げて右が下、左が上になるよう前で重ねて紐で結ぶだけです。
ただし、きれいに着るための細かい手順がありますので、詳しくご説明します。
- 着物スリップを着ます。スタッフは撮影の都合で黒いアンダーウェアを着ていますが、皆さまは着なくていいですよ。必要であれば補正をします。スタッフはウエストパッドと小さいタオルを入れています。

- 浴衣を羽織ります。

- 両袖を持ってピンと張ります。このとき背中心(背中の縫い目)を体の真ん中にしてください。

- 片手で衿先を揃えて持ち、もう片方の手で背中心を持ちます。


- 持ちあげて、裾丈を決めます。この時まっすぐ持ち上げた方が良いです。(写真では前を上げすぎました)

- 裾丈は床すれすれが標準ですが、床につかないように気をつけましょう。
カジュアルなので短めでもOK。踵が少し出るくらいまで上げてもいいです。

- 裾丈が決まったら、落ちないように前にピンと張ってください。左右の手で身頃を持ちます。

- まず上前(左)の幅を測ります。左の身頃を体に当て、巻き付ける幅を確認します。
幅が広い場合は、下前(右)側を引いて調整します。
- ちょうど良い上前幅の基準はいくつかありますが、正面から見たときに腰幅がぎりぎり隠れるくらいが分かりやすいです。

- 幅が決まったら一度戻します。

- 下前(右)→上前(左)の順に重ねます。
裾が床スレスレで身頃をまっすぐ体に当て、腰に当たる部分を軽くなで上げると裾がきれいなラインになります

- 反対側も同様に重ねます。


- 重ねた上前は右手で押さえておき、もう片方の手で腰紐を結びます。

- 腰紐の真ん中を右手でキャッチし、体に巻きます

- 後ろで交差し、しっかりと引き締めます。

- 前で結びます。結び目は体の中心より右か左に外し、片蝶結びをします。

- 紐の端は挟んで始末します

- 腰ひも周りのシワを伸ばしていきます。
布の重なりが挟まっていることが多いので、きれいに引き上げます。
- 着物の脇には、身八つ口といって縫い目が開いている部分があります。

- 身八つ口から手を差し込み、腰の折り返し部分を整えます。この折り返し部分をおはしょりといいます。

- 着物のたるみを下に引き下げ、左右にスッと撫でまっすぐにします。
これを着物の中で行なってください。

- 前も同様に整えます

- おはしょりが整ったら衿を整えます。

- 背中心を持って軽く下に引き下げ、首の後ろをあけます。
これを「衣紋を抜く」といいます。衣紋は握りこぶし1つ分くらい抜きます。


- 右が下、左が上になるよう衿を重ねます。抜いた衣紋が詰まらないよう、前に引っ張らないようにしてください。

- 衿合わせのVの深さは喉のくぼみが半分~全部隠れる程度にします。

- 衿の形が決まったら腰紐で固定します。右手で衿を押さえ、その手で腰紐の真ん中をもちます。この時、胸下の高めの位置にすると後で崩れにくくなります。


- 体に巻き付け、後ろで交差します。胴にピタッと添うように引き締めてください。

- 前で結びます。体のど真ん中ではなく、右か左にずらして結ぶと苦しくなりにくいです。

- 結び方は片蝶結びでOK。

- 背中のシワを伸ばします。なお、もし衣紋が詰まっていたら、この時に抜き直してください。


- 背中心がずれないよう、均等に両脇に伸ばしてください。

- 伸ばしたシワは脇で折り込むとスッキリします。後ろのシワを前に入れ込みます。

- そのあと前身頃を後ろにかぶせるように倒すと、胸元のシワも取れます。
反対側もきれいにします。
- おはしょりの長さを整えます。

- 前のおはしょり線がまっすぐになるように、余分を上にあげます

- そのまま前と同じ長さになるよう後ろも持ち上げます。

- 後ろも平らに整えながら左から右へ送ります。


- 下前の中まで手を入れ、ダブつきを送り込みながらきれいにします。

- 上前をきれいに合わせたら、クリップで留めておきましょう



- 伊達締めで押さえます後ろで交差して、軽く引き締め、前で結びます

- 後ろで交差して、軽く引き締め、前で結びます


- おはしょり、衿のクリップを外し、着物の着付け完成です!

NGシーン
余計な動作をして、着付けている最中から着くずれていくのは、初心者さんにありがちなミスです。
が、実は町スタッフもカットしたシーンでやってしまいました。
動画作成にあたって、まず全体を撮影した後、個別に詳しく説明したいところはアップでもう1度撮影するなど、何度かリテイクをしています。その時に、紐をきちんと元の場所に戻しておかなかったため、悪い例が撮れました。
衿合わせをした後、腰紐を探してウロウロする町スタッフ。

椅子の下に落ちていた腰紐を取ろうとして前かがみになる町スタッフ。

思いっきり体を曲げ、腕を伸ばしたため浴衣にシワが。

かがんだり起き上がったりしたことで、おはしょりがグシャグシャです。

せっかく整えたのに、紐を結ぶ前にもう1度直すことになってしまいました。

こんな風になってしまいますので、皆さんはぜひ、着付け前に道具類を取りやすい所に出しておいてくださいね!
まっすぐ前を向いて着付ける
着付けをする際は、うつむかず、まっすぐ前を見るようにしましょう。背中を丸めて下を見ながら着るのは着くずれの原因です。手元ではなく、鏡の中の自分を見ます。着せてもらう時も、まっすぐ前を見ていましょう。
動画では顔がスタンプで隠れているため分かりにくいですが、スタッフも基本的に前を向いています。確認したい時は、視線を落とすだけ。上体を丸めたりはしていません。
動画を参考にされる場合は、そういうところも真似してみてくださいね。

補正をする
スリップを着るときに、町スタッフは体型に合わせて補正をしています。
胸元に三角に畳んだハンドタオルを入れ、ウエスト~ヒップ上にタオルを巻いています。余計な紐は使わず、服の間にいれたり、スリップ付属の紐に挟み込むだけにしています。

きもの町の動画・ブログで浴衣でお出かけ
今回は浴衣着付け動画の補足として、浴衣の着付け方をご説明いたしました。
最低限の道具を使用し、要点だけを押さえた比較的ラフな仕上がりです。ぜひ、今年は着付けを覚えて浴衣でお出かけいただければと思います。


きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。他、着付け動画での手の出演など。
