粋でかっこいい!イメージコーデにもおすすめのカラス銀座結び
12月からパーティーやイベントが続く季節。着物でおめかしするときは、帯結びもこだわりたいものです。
また、イベントのテーマやコーデのイメージに合わせた帯結びができたら素敵ですね。
今回は、スタッフコーデやイメージコーデでちょくちょく登場していた『カラス銀座結び』の結び方をご紹介します!
カラス銀座結びのおすすめポイント
- お太鼓結び以外のお洒落な結び方をしたい
- 帯枕を使わない結び方をしたい
- イメージコーデに合った帯結びをしてみたい
きもの町オリジナル京袋帯「叢雲に八咫烏」。
グレー系の配色で三足烏をデザインした神秘的な雰囲気の帯です。
カラス銀座結びは、この帯を活かした結び方をしたくて考え出されました。
結び方の構造としては、銀座結びの発展形です。銀座結びができる方であれば、ご自身で結ぶことも可能です。
通常の銀座結びと違う点は以下の2点です。
- てを扇状に畳み、たくさんのひだを作って羽にする
- 帯山を折り、お太鼓を台形にする
てを広げ、京袋帯の幅いっぱいに使ってバサバサの羽にします。羽の畳み方が慣れるまで難しい点かもしれません。
また、帯山にも片ひだを作ってタックを取ります。折り癖がつきやすい素材の帯の場合は、お太鼓部分に跡が残ってしまう可能性がありますのでご注意ください。
※京袋帯の幅広さを活かした帯結びです。通常の名古屋帯でも結べますが、羽根のボリュームが少なくなります。
結び方
必要なものは下記の通りです。
- 京袋帯
- 帯揚げ
- 帯締め
- 仮紐 1本
- 着付けクリップ1個
- 輪ゴム
※画像では通常の輪ゴムを使用していますが、ヘアゴムなどゴム部分が包まれているものがおすすめです。
事前に、仮紐1本を帯揚げで包んで細く畳んでおきます。これが帯枕代わりになります。
- 京袋帯を半分に折り、胴に2周巻きます。結ぶ、留める、ねじる等お好みの方法で固定します。
通常の銀座結びより、てをやや長めに取ってください。 - てを広げます。
- 帯端から縦方向にびょうぶ畳みでひだを作ります。
- ゴムをクロスして掛け、ひだを固定します。
- 2つ折りにして扇状にしたら、たれの上に載せます。
これがカラスの羽になります。 - てはクリップで落ちないように留めておきます。
たれを真ん中から2つ折にします。 - 2枚重なっているうち、下の1枚を広げて片ひだを作ります。
- 帯揚げを掛け、帯の上線の位置で結びます。
羽を留めていたクリップは外します。 - お太鼓の下線の位置を決めます。お太鼓部分の長さは、通常の銀座結びと同様です。
片ひだの折り込みは、下線に向かって自然に広げ台形に形作ります。 - 下線の位置が決まったら、たれの裏側に帯締めを当て、折り上げます。
ここからは通常の銀座結びと同じです。 - たれの長さを決めたら、帯締めを前でしっかりと結びます。
- お太鼓の形や羽の出方を整えて完成です。
羽を作るポイント
手順としては通常の銀座結びと同様に、羽を畳んでたれの上にのせ、それからたれでお太鼓を形作ることで結べます。
ただ、特殊な羽の畳み方をしていますので、そこだけが難しいポイントかと思います。
そこで羽を作る部分を模式的にしっかりとご説明します。分からなかった方は、まず羽の畳み方だけ練習してみてくださいね。
- 胴に2周巻いて留めたところだと思ってください。
て先は二つ折りになっています。 - 二つ折りになっていたて先を広げます。
- 帯端からたれ元に向かって細かくびょうぶ畳みします。
- 畳めるところまで畳んだら、ゴムをクロスして掛けてひだを固定します。
- 真ん中から折ります。
細かい扇状の羽根ができました。 - たれ元の上に羽を載せます。
- 以降は同様です。たれを畳んでお太鼓を形作ります。
いかがでしょうか?
羽をリボン状にしたいときは写真のように横に山ひだを作りますが
カラスの場合は、縦方向に細かくびょうぶ畳みします。
このようにすることで、カラスの翼のようなバサバサと広がる羽ができます。
なお、羽を出す向きは、帯の巻く方向が右巻きか左巻きによって変わります。
どちらでも間違いではありませんので、巻きやすい方で結んでくださいね。
カラス銀座結びコーデ
「叢雲に八咫烏」は、夜明け前に飛び立つ八咫烏をイメージして、グレーのかすんだ地に、羽ばたく姿や翼を繊細に美しく表現した三足烏のデザインです。
この帯に合わせたミステリアスで粋な雰囲気の帯結び「カラス銀座結び」は、カラス、八咫烏がモチーフとして登場するコンテンツのイメージコーデにおすすめ!
もちろん、ただ片羽のかっこいい結び方としても楽しめます。
きもの町スタッフによるコーデにたびたび登場していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
きもの町の京袋帯・名古屋帯一覧
毎年新作がリリースされるきもの町のオリジナルの京袋帯。
着物好きさんも満足のデザインはもちろん、織り特有の立体感、華やかさと素材感が魅力です。
京袋帯だからこそできる自由自在なアレンジ。ぜひ、お気に入りの帯で、素敵な帯結びをお楽しみください!
京袋帯ブログはこちら
普通の名古屋帯は知っているけど、京袋帯はどういう帯?どうやって結べばいいの?
そんな方のために、きもの町ブログでは京袋帯についてご紹介しています。
コーディネートやアレンジに迷ったら、ブログもご覧いただければ幸いです。
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。
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