季節の行事やイメージコーデにおすすめ!かわいいウサミミ結び
着物でおめかしするときは、帯結びもこだわりたいものです。イベントのテーマやコーデのイメージに合わせた帯結びができたら素敵ですね。
今回は、2023年のお正月にスタッフが結んでいた『ウサミミ結び』の結び方をご紹介します!
もうすぐ中秋の名月、月のウサギに見立てて結んでみてはいかがでしょうか。
おすすめポイント
ウサミミ結びは台形のお太鼓の上に、長い耳を作った帯結びです。
こんな方にお勧め!
- お太鼓結び以外の変わり結び方をしたい
- 帯枕を使わない結び方をしたい
- ウサギをモチーフにしたイメージコーデに合った帯結びをしてみたい
通常のお太鼓結びや銀座結びと違う点は以下の2点です。
- て先とたれ先を長く取ってウサギの耳にする
- 帯山を折り、お太鼓を台形にする
耳の分、帯の長さが必要です。
また、てを折りたたんで片耳を形作り、たれ先を折り上げ、もう片方の耳にします。
そのため、お太鼓の柄の出方が通常と逆向きになります。その点を押さえて、巻き方を通常と逆向きにするか、上下のない柄の帯で結んでください。
帯山にも箱ひだを作ってタックを取ります。折り癖がつきやすい素材の帯の場合は、お太鼓部分に跡が残ってしまう可能性がありますのでご注意ください。
ウサミミ結びの結び方
必要なものは下記の通りです。
- 京袋帯
- 帯揚げ
- 帯締め
- 三重仮紐 1本
- 仮紐用腰紐 2本
- 輪ゴム 2個
※画像では通常の輪ゴムを使用していますが、ヘアゴムなどゴム部分が包まれているものがおすすめです。
事前に、仮紐1本を帯揚げで包んで細く畳んでおきます。これが帯枕代わりになります。
- 通常のお太鼓結びなどと同様に、京袋帯を半分に折り、胴に2周巻きます。
結ぶ、留める、ねじる等お好みの方法で固定します。 - 帯の上線にゴムの三重仮紐を掛けます。
- て先を広げます。
- 帯端の角を耳の頂点とし、余りは折りたたんで長い耳を作ります。
2山か3山のヒダを取るときれいになります。 - 根元を輪ゴムで留めます。
- 耳を三重仮紐のゴムに通して固定します。
- 次にたれを広げます。
- たれ先が上に来るよう折り上げます。
- たれ先も同様に折りたたんで耳にします。
輪ゴムで留めたら、三重仮紐に通して固定します。 - 耳から下のたれを広げます。
- 帯山になる位置を決め、箱ひだに折ります。
- 仮紐(腰紐)と帯揚げを掛け、結んで固定します。
- たれが輪になっています。
お太鼓のたれ端となる位置に仮紐を掛けておきます。 - お太鼓の下線の位置に帯締めを掛けます。
箱ひだは自然に広げ、台形になるよう整えます。 - 帯締めを掛けたら、たれを折り上げます。
- お太鼓の大きさとたれの長さを調整し、帯締めを前で結びます。
結んだら、たれ端の仮紐を外します。 - お太鼓が台形ですので、中に折り込んだたれが飛び出して見えることがあります。
その場合は見えないように折り込みます。 - 形を整え完成です。
耳の作り方
耳の畳み方が少し難しいかもしれません。
帯の角が耳の先端になるようにし、余りをふんわり折りたたむとうさ耳らしくなります。
- 帯を広げます。
- 帯端の角が耳の頂点となります。グレーで示した部分が耳として見える部分になります。
- 耳の中心線に添って折ります。
- 2山~3山にタックを取って折り畳みます。
残りの部分は見えないよう折り込んでしまいます。
お太鼓の構造
輪になったたれをお太鼓にするため、お太鼓部分の構造も分かりにくいかと思います。
図で示すとこんな風になっています。
- 両耳を作りました。たれが長い輪になっています。
- 帯山に箱ひだをとって、帯揚げを結びました。
- お太鼓の下線に帯締めを掛け、折りたたんでお太鼓とたれ先を作りました。
兵児帯でも結べます
今回は着物に京袋帯で結びましたが、兵児帯でも結べます。
一口に兵児帯といってもいろいろな質感のものがありますが、平たく張りのあるものでしたら、ほぼ京袋帯と同様に結べます。
使用商品:兵児帯リーフ紫
しわ兵児帯では難しいかと思いましたが、以前「メイドインアビス」イメージコーデでウサミミを作っていました。
耳を作った後に、お太鼓を作らずパタパタと折りたたんでレイヤーを重ねています。
ふわふわアンゴラウサギ風の可愛い仕上がり。
使用商品:しわ兵児帯ベージュグレー
暑い時期は、ぜひ浴衣に兵児帯でウサミミ結びを楽しんでくださいね!
きもの町の帯でかわいいウサミミ結びを楽しもう
今回は、京袋帯と兵児帯で楽しめるウサミミ結びをご紹介しました。
ウサギ年である2023年が終わっても、ウサギに関連する行事や記念日は毎年あります!秋は中秋の名月のウサギ、春は復活祭(イースターバニー)、他に3月3日はウサギの日、8月2日はバニーの日などなど。
ウサギがモチーフになっているキャラクターのイメージコーデにも◎。
ぜひかわいいウサミミ結びでウサギコーデを楽しんでいただければと思います!
きもの町の帯はこちらから
毎年新作がリリースされるきもの町のオリジナルの京袋帯。
着物好きさんも満足のデザインはもちろん、織り特有の立体感、華やかさと素材感が魅力です。
京袋帯だからこそできる自由自在なアレンジ。ぜひ、お気に入りの帯で、素敵な帯結びをお楽しみください!
また、最近は浴衣に合わせる帯として、大人の兵児帯(へこおび)の人気も高まっています。軽く柔らかいので初心者さんにも扱いやすく、ふんわりとした表情のある帯結びが楽しめます。
浴衣で変わり結びを楽しみたい時は、ぜひ兵児帯をお試しいただければと思います。
京袋帯ブログはこちら
普通の名古屋帯は知っているけど、京袋帯はどういう帯?どうやって結べばいいの?
そんな方のために、きもの町ブログでは京袋帯についてご紹介しています。
コーディネートやアレンジに迷ったら、ブログもご覧いただければ幸いです。
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。