浴衣の暑さ/汗対策と補正ってみんなどうしてる?着物スタッフのリアルな涼しさ対策を大公開!

2023年5月4日小ネタ,浴衣小ネタ,着物初心者


浴衣は暑い、でも着崩れたくない

毎月3日間開催する実店舗イベント「きもの掘り出し市」でお客様対応をしているK子です。お客様に「キモノって素敵だな」「京都きもの町のキモノって、実際に着てみるとこんな感じなんだ」と思って頂けるように、私たちはイベント期間中は毎日、そのときの季節に合わせた着物/浴衣で接客しています。

夏にお客様とお話ししていると「浴衣を着たいけど、汗っかきなので夏は暑くて着られない」「着崩れたくないから補正はする、でもすごく暑くて倒れそう(笑)」といったご意見を頂きます。

同時に、「着物スタッフの方はどうやって暑さ対策をしているのですか?」というご質問も本当によくお受けします。
この記事では、「着物スタッフの暑さ対策と補正(スタッフK子の場合)」について赤裸々に語りたいと思います。

結論:吸水速乾素材と補正グッズに頼って涼やか細見せ

伝統と趣きを重視していなくてすみません!!私は綿などの自然素材にこだわらず、補正用にタオルや晒しを使うこともなく、文明の利器の高機能特殊素材や補正グッズを駆使して、夏も着崩れない、涼やかで着ぶくれしない着物ライフを大切にしています。
補正については人によって体形が異なるので補正の方法も異なります。私と似たような体型の方は参考になればと思います。

K子の体型データ:長身の骨格ストレートタイプ

身長167cm、メリハリのある体型です。ヨガをやっているので姿勢が整っており、会社の健康診断でも看護師の方に「理想的な標準体型」と言われています。
私の体型で着崩れの原因になりやすいのは①胸のボリューム、と②背中~お尻のトップにかけてのくびれです。とくにくびれの部分は、補正をしないと帯がどうしても緩んで帯板が見えてしまう原因になります。着物を着るときはこの①②を補正します。

浴衣と浴衣の下に着ているものを大公開!

タオルは暑くて蒸れる&太って見えるので使いません。大判の晒しも、長時間着るとしんどいので使いません。
実はK子が使用しているものは全て京都きもの町の販売商品です(自費購入しました)。一つずつ説明していきます。

①和装ブラ

スタンダードな和装ブラジャーです。肩下部分には、出し入れ可能な補整パットがついているので、衿首周りの補整もスムーズで、衿元の着ずれも防いでくれます。浴衣の胸元がカパカパしてしまってお困りの方は、胸の谷間にハンカチタオルを三角形に折って挟むと胸元の着崩れ防止になりますよ。
肌面にあたる綿ニット天竺は、抗菌・防臭加工生地を使用しており、汗ばむ季節でも安心です。

吸水速乾スリップ

レトロな外観ですが本当に買って良かったです!スリップが綿か吸水速乾素材かで快適さが全然違います!!
上身頃は東レグループの機能性原糸を使用しており、汗を取り込んで素早く発散し、ムレずに、さららさ快適な着心地です。ローウエストで帯まわりがすっきりします。衿ぐりが大きく開いており、下着が胸元・首元から見えません。足からの着脱もできます。スカート部分は汗を素早く吸水・拡散する「吸湿速乾加工」+「静電気防止加工」を施しているので、まとわりつかず、裾さばきも綺麗です。
これを買って、夏にステテコを履くことがなくなりました…!

③腰パッド

肌襦袢の上にご使用ください。私はスリップの上に着用しています。
ウエスト部分とヒップの段差を補正すると、姿が美しくなるばかりでなく、紐のあたりも柔らかくなり、帯が安定して着崩れも防げます。「帯をしっかり巻いているのに、なぜか帯がずれて帯板が見えてしまう…」とお困りの方にお勧めです。

④麻の襦袢

長襦袢も素材次第で快適さが段違いになります。浴衣のときに長襦袢は不要ですが、浴衣を夏着物風に着たいときにはさらっとした素材、または吸水速乾素材の襦袢がおすすめです。

⑤⑥⑦⑧紐について

実は腰紐を一本も使っていません。(腰紐は帯結びなどの仮止めの時のみ使用します。)

⑤伊達締め。画像をクリックすると商品ページに飛びます。

⑤伊達締め。博多織が滑りにくいです。長襦袢、浴衣のおはしょりを押さえるときと、2本使っています。長襦袢を着ないときは、伊達締めは1本です。

⑥ウエストベルト。クリックすると商品ページに飛びます

⑥ウエストベルト。紐よりも伸縮しますから動きやすく楽。金具をすっとはさむだけなので紐を結ぶよりはるかに簡単だし気になっていたあの結び目のモコモコ感もありません。

⑦コーリンベルト。画像をクリックすると商品ページに飛びます

⑦コーリンベルト。着物の上前と下前をはさみ衿もとの着くずれをふせぐ和装小物です。

⑧三重仮紐。画像をクリックすると商品ページに飛びます

⑧三重仮紐。胸紐として実は私は腰紐より三重仮紐を重宝しています。ゴムなので伸縮してみぞおちが楽ちんです。脇の生地余りも、コーリンベルト+三重仮紐ですっきり収まります。

浴衣は吸水速乾素材のポリエステル浴衣

KIMONOMACHIオリジナルの吸水速乾、CoolPass素材使用のポリエステル浴衣、レディース浴衣です。とにかく乾きやすいので過ごしやすいです。しっかりめの生地なので夏着物としても着ることができます。冒頭の写真も、CoolPass浴衣を夏着物風に着ているんですよ。

そしてこの仕上がりです!

胴にタオルをたっぷり巻いたり、足の汗対策にステテコを履いたりしていた時代もありましたが、基本的に吸水速乾素材と補正アイテムに頼ることですらりとした着姿になれたと思います。

皆さんのお悩み、もっと聞かせてください!

いかがでしたでしょうか?今回は夏の暑さ対策・補正について、スタッフK子の場合でご紹介しました。
月1イベントのきもの掘り出し市では、着物初心者さんも安心して楽しめるお店作りを心掛けています。着崩れの悩みや、半幅帯の結び方がわからないetc、どんな悩みもお話して頂けましたら、我々はこう解決した、とお伝えできますので、遊びにきて頂けると嬉しいです^^

皆さまのご来店を、楽しみにお待ちしております!

▼同じく一緒に接客対応しているkeiの暑さ対策はこちら


▼浴衣初心者さんにおすすめの記事

▼京都きもの町 浴衣専門特設ページはこちら

京都きもの町浴衣館

0

このカテゴリ―の新着記事一覧