帯留め・帯締めってなに?どんな種類があるの?基本の「本結び」の結び方もご紹介!

2020年7月24日


浴衣や着物に慣れてくると、だんだん違った着こなしをしたくなります。
帯留や帯締めなどの小物を使えば、モデルさんのようなコーディネートも可能です!

以前、帯留の付け方については簡単にご説明しました。
(過去の記事はこちら⇒着物コーディネート:帯留の付け方と帯締めの結び方
でも、そもそも帯留にはどんなものがあるの?
帯留をつける三分紐って何?
浴衣につけても変じゃない?
興味はあるけれども疑問でいっぱいの方に向けて、今回は帯留と三分紐について徹底解説です!

帯留と三分紐とは

帯留って?

帯留とは、主に帯締めと合わせて使う、帯の装飾品です。
昔は今とは異なる形で、帯締めの両端に留め具として装着されるものでした。
ベルトのバックルのような役割の、帯結びを固定するための実用品です。
装飾としての帯留が盛んに付けられるようになったのは、明治以降です。
西洋文化が取り入れられる過程で、ドレスに光り輝くジュエリーをあしらった洋装との兼ね合いで、和服にも豪華な帯留や指輪を合わせるようになりました。
現在では、装飾用として紐に通して付けるものが主流となっています。
いろいろな形状のものがありますが、モチーフに紐通し用のリング状の金具がついたものが一般的です。
他にも、金具ではなくゴム式のものや、大きなビーズのようなモチーフそのものに紐を通す穴があるもの、透かしモチーフの空間に紐を通すものなど、いろいろな形があります。
素材もさまざまで、布やアクリル、ガラスはもちろん、ジュエリーとして高価な貴金属で作られたものもあります。
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帯締め?三分紐?

帯締めは帯結びを固定する紐状の小物です。(画像の矢印の紐)
お太鼓結びをするときなどに、帯の形がくずれないよう押さえる役割をもちます。
帯の真ん中で前結びをするため、装飾品として、着姿の印象を決める大事なポイントでもあります。
組み紐や、布製の丸ぐけの紐、飾り結び用に先が何本にも分かれているものなどいろいろな種類があり、着物の格や色柄に合わせてコーディネートします。

三分紐は帯留を通すためのシンプルな帯締めです。

幅が3分(約9mm)の平たい紐状なので、三分紐といいます。
もっと細い二分紐や、逆にもっと大きい四分紐など、幅に応じて呼び方が変わります。
通常の帯締めは、前でこま結び(本結び)をし、端を脇の後ろの方まで持ってきてはさみ込みますので、そのための十分な長さがあります。
三分紐はひと巻きして帯留を通して結ぶだけですので、長さは130cm~150cm程度と短めです。
通年使えますが、レース組みの涼し気なものなど、季節感に合わせたデザインもありますので、コーディネートに合わせて選んでください。

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浴衣につけてもいいの?

浴衣に帯締めや帯留をつけてもいいのでしょうか?

もちろんOKです!
浴衣の場合は、半幅帯で文庫結びなどをすることが多いかと思います。
お太鼓結びのような帯締めが必要な帯結びをしなくても、帯締めや帯留を付けるのは問題ありません。
オシャレ用の飾りとしてお楽しみいただけます。
夏のカジュアル着の浴衣には、素材感や色、モチーフが涼しげなものを合わせると、より素敵です。

フォーマルに帯留は?

これはケースバイケースです。
現在、正礼装で帯留をすることは一般的ではないようです。
例えば、最も格の高い黒留袖には、金銀糸の入った平打ちの帯締めを本結びすることが格に応じた装いとされます。
では、フォーマルの場合はすべて帯留NGかというと、必ずしもそうではありません。
前述した通り、帯留にはダイヤやパール、翡翠や珊瑚など宝飾品として使われる素材で作られたものがあります。そういった帯留は礼装にもふさわしいとされ、歴史的にも問題なく使われていました。
フォーマルドレスにジュエリーを付けるような華やかな席であれば、礼装に宝石の帯留を付けてもOKではないでしょうか。
困ったときは、主催者や身近な詳しい方に相談することをおすすめします。

ちなみに、お茶席では基本的にしてはいけないとされているようです。
お道具を傷つける可能性がありますし、装飾品をつけるのはお茶の精神にそぐわないと考えられるからです。
こちらも場合によりますので、迷ったときは先生や先輩に尋ねるのが一番です。

帯留の付け方

以前のブログでもご紹介しましたが、改めて帯留の付け方をご説明します。
簡単に流れを説明しますと、帯留を通した紐を前で本結びし、結び目を後ろへ回して帯結びに隠します。

基本の基本:本結び(こま結び)

まず、ふつうの帯締めの結び方が分からない!
そんな方のために、簡単に本結び(こま結び)の手順をご説明します。

  1. 帯締め(三分紐)を帯に巻き、前で左右の長さをそろえて持ちます。
    左を上に重ねます。着物の衿と同じく、着ている人の左手側が上です。

  2. 上に重ねた紐を1回絡めます。ゆるまないようギュッと引き締めます。
    ここからは中心の紐の重なりを指で押さえながら結びます。

  3. 右上側の紐を左下に流します。紐の交点は指で押さえたままです。

  4. 左の紐を下から上に折り返し、右の紐の輪の中に通します。


  5. 左、右と順番に紐を引き締め、できあがりです。

スタッフの結び方をご紹介しました。
結びの構造としては固結びなので、そんなに複雑ではありません。
ポイントは、始めに着ている人の左手側を上に重ねてひと結びすることです。
あとは、上に出ている方を斜め下に折り、下から出ている方を上に掛ければできあがります。

(これにもいろいろな方法があり、TPOによって結び分けが必要という方もいるのですが……普段着の場合そこまで気にしなくても大丈夫です)

あまり難しく考えず、完成形を思い浮かべながら練習してみてくださいね。

基本の手順

それでは、三分紐で帯留を付ける方法です。

 0.事前に
帯留の金具と紐の幅が合っているか、必ず確認しておきましょう。


現代の帯留金具はおおむね一律の大きさですが、デザインによって異なる場合があります。
また、アンティーク品などにはとても小さいものがあります。

帯締めも、三分紐だけではなく二分紐から四分紐までいろいろな幅のものがあります。
当日になってあわてないよう、付けたい帯留に三分紐が通るか、前もって確認をしましょう。

  1. 浴衣(着物)を着て、帯も完成したところからスタートです。
    今回、帯結びは「レイヤー結び」にしました。レイヤー結びの結び方はコチラ

  2. 金具の輪に三分紐を通します。

    この時、端を結ぶかクリップで留めておくと、帯留を落としたりしません。
  3. 帯の上に三分紐を巻きます。帯の結び目の下に通して、ねじれないように注意しましょう。
  4. 前で紐の両端をそろえて持ち、帯留は脇の方によけておきます。
    ゆるみのないようひと結びします。

  5. 紐をグッグッと前に引っ張り、左右を引き締めるように結ぶとしっかりと締まります。

  6. もう1度結んで固く本結びをします。
  7. 余りの紐は、リボン結びの要領で束ねておくか、胴に巻いた部分にくるくるとはさみ込んでしまいます。


  8. 紐がしっかり締まっているか確認します。指1本がギリギリ入るくらいがちょうどです。
  9. 結び目を後ろへ回します。
    この時、帯留を手で持って紐だけを滑らせるようにすると良いでしょう。
    帯留金具を帯から少し浮かせるように持つと帯を傷めません。
  10. どんどん回します。


  11. 三分紐の結び目が、帯結びに隠れる位置まで回ったらOKです。
  12. 帯留は真ん中に持ってきて完成です。
    体の中心で、衿の合わせ目と帯留が一直線になると美しいです。



  13. はずし方
    外すときは、付けるときと逆の手順です。三分紐を前へ回し、結び目をほどきます。
    この時、必ず帯留を手で持ってから紐をほどくようにしましょう。

    付けるときは気を付けていても、外す時はつい無意識にほどいてしまいがち。
    お気に入りの帯留をうっかり落として壊してしまったり、失くしてしまうと大変です。
    なので、紐を取るときは必ず帯留に手を添えるようにしてくださいね!

使用した商品はこちらからチェック☆↓↓
<写真>
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浴衣:白百合 紺色
現在セット販売のみです→こちらから(04番)
※帯留、三分紐はセットではありません※
帯(単品):白 レトロフラワー
三分紐&帯留:付け足し2点セット帯留8番×三分紐藤色
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動画

長々とご説明しましたが、動画で見れば簡単にご理解いただけると思います!
帯留の付け方の動画はこちらから!↓↓

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浴衣:白百合 水色
※現在セット販売のみです→こちらから(03番)
※帯留、三分紐はセットではありません※
帯(単品):エンジ レトロフラワー
三分紐:現在売り切れ→その他三分紐はこちらから
帯留:小花の帯留 ホワイト
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気を付けたいポイント

  • 帯留をきれいにつけるには帯板を入れましょう。

    何も入れないと、帯留の部分にクシャッとしわがよってしまいます。
    薄手の軽いもので構いませんので、帯留が当たる部分にはきちんと帯板を入れることをおすすめします。

  • しっかりと本結びをしましょう。
    三分紐は、しっかり結べるのであれば、普通のリボン結びでも構いません。
    ですが、平たく固さのある三分紐の場合、1度本結びをした方が、ゆるまずビシッと締められます。
    帯留は、手や荷物が当たりやすい位置にあります。せっかくの帯留が外れないよう、しっかりと結んでおくと安心です。

いろいろなコーデやアレンジを楽しもう

今回は、基本の付け方をご紹介しました。
これで、前から付けてみたかった帯留にも自信をもって挑戦できますね!
同じ浴衣と帯でも、帯留と三分紐を変えるだけで違った雰囲気になるんですよ。

ピンク色系の三分紐と帯留を差し色にし、優しくキレイめコーデ。
浴衣の柄と同じブルーグリーン系でそろえて、大人っぽくさわやかに!
ほんの少しの違いで、着こなしの幅が広がります。

他に、帯留を主役にしたコーデも楽しいですよ。

水中を思わせる魚柄の浴衣と帯に、すっかりブームとなったアマビエの帯留を合わせて。
海中に現れたという伝承をイメージしたコーデです。
こんな風に、手持ちのコーデの雰囲気を変えたり、テーマに合わせてモチーフを選んだりと楽しみ方は無限です!
自分だけのセンスや遊び心を活かして、帯留のオシャレにチャレンジしてください☆

☆きもの町の三分紐や帯留はコチラ☆

次回は応用編

今回は、初心者さん向けの基本として、文庫結びやレイヤー結びでご紹介しました。
これらは帯締めが不要な結び方ですので、今回のように三分紐を巻きつけて結ぶだけでOKです。
では、帯締めが必要な結び方で、しかも前結びをして後ろに回すときは……?
次回は、初心者さんから一歩進んで、少し難しい結び方をするときのポイントをご説明します。

また、基本の付け方に慣れてくると、オシャレとしてちょっと変わった付け方もしてみたくなります。
せっかくかわいい三分紐。三分紐だけのアレンジはできないかな?
コーディネートに合わせて帯留や三分紐を揃えたいけど、たくさん買い物するのは大変……
何かで代用はできないの?
知れば知るほど次々に疑問が浮かびます。
応用編として、アレンジもいくつかご紹介できればと思います。
アイディア次第で、いろいろな付け方が可能です。
どうぞお楽しみに~★

2本使いクロス

三分紐のリボンアレンジ

ブローチやポニーフックなど、洋服アクセサリーを帯留に。

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