着物コーディネイトのコツ・基本編

2023年7月30日カジュアル・普段着コーディネイト


こんにちは、京都きもの町のkeiです。
掘り出し市のイベントの際は、接客も担当させていただいてるのですが
お客様よりコーディネイトの質問を受ける事が多いので
今回は、私のコーディネイトの基本・コツをご紹介したいと思います。

まずは、着たい浴衣(着物)を用意する。
帯は、私物なのですが、リサイクルで見つけた
オレンジ系の羅の名古屋帯をコーデしてみました。
紫陽花のオレンジ・橙色からリンク、色を取ったコーデですね。

ここからが、皆さま迷われるようです。
「帯揚げ、帯締めは何色が良いですか?」とか
「何が使い易い色ですか?」の質問を多く受けます。
私のコーデが決まらない、困った時によく使うのが
下のアイボリーになりますが
あくまでも手持ちの色が無い時用です。
下のように帯揚げと帯締めの色を揃えると、コーデに困らないと思います。

帯揚げ・帯締めの色を変えると
印象が変わるので、着物始めたばかりの方は、
小物は少しずつお気に入りのものを集める
くらいの感じで、着物ライフを楽しむのがオススメです。

優しい感じの可愛いコーディネイトですね。

では、次のコーデです。
紫陽花の帯留めをもう少し際立てたいので
帯締めは、締め色カラーにしてみました。
着物の色の紺系から紺の三分紐をチョイスしました。
見比べてみると帯留めが際立ったのが
良く分かります。
少し大人っぽくなりましたでしょうか。
締め色カラーで、キリリと締まった印象です。
帯締めの色を変えるだけで、こんなにもイメージが変わります!

※プチメモ:帯締めには、種類があり、三分紐も帯締めの一つで
     幅が9mmの平組みの細いタイプの紐で、帯留めが通せるのが特徴です。

次は、着物に使われている柄の色から帯揚げの色を決めてみました。
紫陽花のブルーから水色地にブルーの青海波柄の絽の帯揚げをチョイスしました。
(紺色の着物の延長カラーとも言えますね。)

着物コーデする時によく言われるのは、このように
着物や帯に使われている色から、色を拾う(使う)と決まりやすいと思います。

そして、私がセレクトショップに勤めていた時に教えてもらったのは
色は、3色以内でコーデする!でした。
とてもオシャレな芸能人の方で、多色のミックスカラーの方がいらっしゃいますが
あの方とかは、財力とセンスそして、ご自身の個性とが相まって似合ってらっしゃるんだと思いますので
一般的には、だいたい3色に纏めるとオシャレに見えます。(白、黒は、色数にいれません。)
なので、こちらは、紺、ブルー、オレンジですね、緑もありますが、
こちらは、浴衣の色柄なので気にしないでくださいね。

今度は、帯の延長カラーのコーデを考えてみました。
シャーベットオレンジの帯揚げがコーデに馴染んでいて可愛いです。
金魚のオレンジとの色をリンクさせて
より可愛いコーデになりました。

こちらは、先程も使ったブルーの帯締めと三分紐で
爽やかな・涼やかなコーデにしてみました。

こちらもブルーの帯留めとブルーの帯揚げをリンクして
爽やかなコーデにしてみました。
紫陽花に蝶々が飛んでいる。少し物語のあるコーデですね。

もっと物語的なコーデがしたい場合は、カタツムリや傘の帯留めなんてどうでしょうか?
物語のようにコーデするのも着物コーデの楽しみのひとつ。
一年に1度そのシーズンにしか出来ないコーデではあるのですが
それが、四季のある日本ならではのオシャレですね。

まとめますと小物のコーデは
着物や帯の色柄から拾う。
色は、だいたい3色までで纏める。
※帯揚げの色は、着物か帯の色の馴染ませカラー(濃淡色)も合わせやすいです。

そして、着物を始めたばかりの方にオススメなのは、
半幅帯のコーデです。
半幅帯ですと帯揚げが必須では無いので
手持ちの帯揚げが無くても大丈夫です。
※プチメモ:浴衣や夏着物に使う帯揚げは、夏用の帯揚げが必要です。
      帯締めも夏用のものを使うのですが
      三分紐は、通年使えます。

そして、白色の帯、黒色の帯は、コーデしやすいとも言われてますので
何も分からない、まず1本を選びたい時は、白か黒を選ぶのは、いかがでしょうか?

オフホワイトの半幅帯に
紫陽花のオレンジ色から三分紐もオレンジにした
可愛いコーデです。

こちらも同じですね。
半幅帯は、ホワイトで、着物の紺色から三分紐も紺にした
少し大人っぽいコーデになります。

こちらは、黒色の半幅帯に
白練の淡い地にからし色の縁取りのある三分紐です。
分かりにくいですが、この黄色・からし色の三分紐が好きで
私のコーデには良く登場します。
ほんのり黄色が効いて可愛いコーデになるんです。

こちらは、黒地にシルバーの細い線の入った三分紐を
コーデしてみました。
少し辛口のカッコ良いコーデですね。

小物の色を変えるだけで、同じ着物と帯でも
印象がかなり変わるので、
冒頭でもお伝えしたように
少しづつ小物を増やすのが良いと思います。
もちろんお部屋が広い方は、どんどんコレクションしていただいたら良いのですが(笑)
きもの町でも色々取り揃えてますので、チェックしてくださいませ。
使用した紫陽花の綿絽浴衣
半幅帯(商品ページコーデのポピーレッド)
帯留め各種
帯締め各種
三分紐各種
半幅帯(オフホワイト)
半幅帯(ブラック)
半幅帯(ホワイト)

あと、私が着物初心者だった時に
間違ってしまった事をお伝えしようと思います。
こちら、小袋の半幅帯なのですが
帯を結ぶときに【手】と【たれ】を決めるって事です。

よーく見ると、斜めになってる【手】の方に帯結びをした時の
線・形が付いてるのが分かりますでしょうか?
真ん中にスーと線が入ってるんです。
【手】と【たれ】を決めないで、数回使うとどちらの端にも線が付いてしまうという
もったいない事になってしまいます。
どういう事かと言いますと、
帯を締めた時のお太鼓部分にシワシワ部分が来てしまう。
という事になるのです。
なので、使う時に【手】と【たれ】を決めて結んでくださいね。
リユース帯の場合は、既に【手】と【たれ】が決まっていると思うので
帯結びの線・形が付いている方を【手】にしてくださいね。

※プチメモ:たれとは、お太鼓結びなどの下端から10センチぐらいの部分をいいます。
      手は、その逆側の部分を言います。

そして、先日の掘り出し市のコーディネイトは
コチラにしてみました。
ちょっと帯揚げが見えてませんが、水色の青海波の帯締めです。

帯は、リサイクルで購入したので、少し短い帯、こじんまりとしたお太鼓です。

他にも色々なコーデがあるので
少しだけご紹介しますね。

淡い系の着物に濃い帯の組み合わせは、
昔からのTHE和装のコーデです。
小物は、帯の色から拾って、ブルー系でコーデしてみました。
黒猫の帯の裏の色がとっても素敵なので
裏返して、色を生かしたコーデです。

こちらは、着物の蝶の色のピンクから
半衿、帯揚げ、帯締めをペールピンク・ペールパープルの綺麗系でまとめたコーデ
年始の華やかな時期に着たコーデで、
レトロな狆の帯もモダンに着こなせたので、お気に入りのコーデです。

現代風にするならワントーンコーデも良いですね。
ミモザに立涌 灰青の着物に
八咫烏の京袋帯のワントーンコーデ
帯締めは、ハンターグリーンで締めて
スッキリとした綺麗なスタイルです。

色々ご紹介しましたが、
気軽に、楽しく、ファッションは、人それぞれで
人に迷惑をかけなければいいんです。
※フォーマルシーンでは、しきたりを守りましょう。
可愛い系が好きな人も
カッコイイのが好きな人
しっとりと綺麗なコーデや
レトロでアンニュイな感じだったり、色々です。
自分の好みで楽しむ!でよいと思います。

コーデがまだ分からない、不安だと感じるお客様には
コーデ済のセット商品も沢山取り揃えてますので
是非、お好みのコーディネイトを見つけてくださいませ★
浴衣3点セット
浴衣2点セット
フルセット(初心者さんも安心!浴衣+帯+下駄+着付け小物一式)

着物2点セット(着物+京袋帯)
着物4点セット(着物+京袋帯+帯揚げ+帯締め)
着物5点セット(着物+京袋帯+帯揚げ+帯締め+草履)
着物6点セット(着物+京袋帯+帯揚げ+帯締め+羽織+羽織紐)
着物フルセット(着物+京袋帯+帯揚げ+帯締め長襦袢+草履+羽織+羽織紐+着付け小物セット)

そして、不定期ですが、月に1度開催の
掘り出し市もございます。
分からない事、聞いてみたい事がございましたら
是非、掘り出し市イベントにご来店くださいませ。

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