映画『羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ）2ぼくらが望む未来』風きもの町コーデ

映画『羅小黒戦記２』コーデ

映画『羅小黒戦記２』コーデ

こんにちは！きもの町スタッフK池です。
中国のアニメーション映画『羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ）２～ぼくらが望む未来～』が2025年11月7日に公開されましたね！皆様はもうご覧になったでしょうか。K池は公開日に観に行ったあと、字幕版と吹替版を何度か交互に見ています。
シャオヘイの成長に感心したり、人間なのに強すぎるムゲン師匠の微妙な立場に驚いたり（強すぎて笑ったり）、戦争を主題にしたハードボイルドなお話に圧倒されたりしましたが、なんといってもシャオヘイの姉弟子ルーイエさんがかっこいい！

ということで、羅小黒戦記２イメージコーデを作ってみました。
ぜひご覧いただければと思います！

※作品の内容に触れる場合がありますのでご了承ください。
※また表示の都合上、名称等は日本の新字体やカナ表記とする場合があります。
※スタッフ個人のインスピレーションによるイメージコーデの提案です。制作関係者様とは一切関係ございません。

ルーイエ（鹿野）：登場時のネイビーコーデ

ルーイエはムゲン師匠の100年前の弟子で、シャオヘイの姉弟子にあたるクールでかっこいいお姉さんです。シャオヘイ同様金属を操る能力を持っていますが、他に霊力を特定し痕跡をたどる追毫の能力に長けています。
映画の中で何度か衣装が変わりますが、登場時～追跡時のネイビーの上着コーデを作ってみました。

グレイッシュなネイビーの色がそっくりだったので「ばら墨紺」の着物にしました。針金のようなデフォルメされたバラのデザインが、金属をワイヤーのように変化させて操ることができるルーイエに合っているかと思います。
動きやすいよう袴スタイルにし、もちろん袴はズボンと同じ色にしました。
重ね衿、袴下帯なども小物の色とそろえています。ポイントとして淡い青紫の目の色に合わせたガラス帯留をつけています。

追毫の能力を表す小物をつけたかったのですが、残念ながらきもの町にはありませんでした。
白い粒子の霊の中で、追跡している霊の痕跡は赤く表現されてたことから、パールやラインストーンを連ねた中に、赤い珊瑚やビーズが数点ならんだコームがあれば完璧だなあと考えたりしました。

袴ではなく着物に帯コーデにするならこんな感じでしょうか。

「ばら墨紺」のデザインは羽織もあるので、この「ばら墨紺」の羽織に白やベージュっぽい着物を合わせてもいいかもしれません。

ルーイエのカッコよさ、優秀さといった多層的な魅力を表すのは難しく、シンプルに色や柄の雰囲気で合わせました。

コーデに使用した商品はこちらからチェック☆↓↓
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着物：ばら　墨紺色
重ね衿：ラミエール重ね襟（伊達襟）「上品な藤色系」No.10
帯：ブラック
袴：オフホワイト　葡萄
帯留・帯締め：爪どめ帯留12ミスティパープル×薄鈍色　※完売
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京袋帯：献上鳥更紗
帯締め：三分紐　黒×白
帯留：小花帯留　ブルー
その他小物：スタッフ私物
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鹿野（ルーイエ）：エピローグのベージュコーデ

任務が終わり、シャオヘイとムゲンを見送るために一緒に歩きながら、ルーイエは過去を回想します。
メインの事件は収束し、お話としてはまとめの段階にも関わらず、たっぷりと時間を取って紹介されるルーイエの過去。心情や考えを説明するようなセリフは一切なく、映像と音楽のみの演出。それで十分伝わる彼女の過去の深い傷、複雑な感情、孤独と自立心、自分の道を進んでいく強い姿‥‥何回見ても涙が出てしまいます。
鹿野戦記といえる回想シーンが心に残ったため、その時に着ていたベージュの衣装をイメージした着物コーデを作ってみました。といっても、あの細かな心情の変化を理解し表現することは難しかったので、色をメインに合わせています。

ベージュのワントーンコーデに合わせて、白茶の地色の着物にベージュの帯を合わせました。小物類もベージュ系の柔らかい色で統一。
着物には赤茶の花や黒の霞など、文様がたくさん入っています。回想の中で、赤っぽい服や黒っぽい服などさまざまに服装が変わるルーイエらしいかと思いました。それに牡丹の色が晴嵐さん（保護された館のお姉さん）や黒髪の弟子のようでもあります。
一番のポイントはお花の陶器の帯留。これは食卓につかないルーイエにムゲンが渡そうとしたお菓子のつもりです。ほんの一瞬しか映りませんが、ピンクのお花型のかわいいお菓子が入っているのが印象的でした。それをわざわざ用意した師匠の気持ちも、それを受け取れないほど苦しかったルーイエの気持ちも、どちらも思って切なくなります。
ラストシーンのルーイエなら、お菓子を払いのけることはないだろうと思い、コーディネートのポイントに使ってみました。
ただ、残念ながらこの帯留は完売です。申し訳ありません！

帯はネコミミ結びにしてみました。
ルーイエが何の妖精かは不明ですが、ファンの間では雪豹ではないかと言われているのを目にしました。確かに戦いのシーンで本気で攻撃している時の目はネコ科の猛獣のようでした。
なので、雪の柄の帯をネコミミ結びにし、雪豹をイメージしてみました。
この帯は本来シマエナガの柄なのですが、キャラクターには関連しないので隠して雪の柄部分だけにしています。

一見、落ち着いた大人っぽいコーディネートですが、優しい色彩の大切な出会いを詰めたコーデです。

コーデに使用した商品はこちらからチェック☆↓↓
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着物：07.雲に牡丹、花紋利休白茶色
京袋帯：15.雪とシマエナガ
帯締め：正絹三分紐ココア×白練色
帯留：ピンク百合　※完売
羽織：ばら　墨紺色
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小黒（シャオヘイ）コーデ

主人公のシャオヘイコーデも作ってみました。
せっかくなので、きもの町で販売開始した四つ身着物（7歳前後の子どもの着物）を使っています。

緑と黒をメインに、大人の小物を使ってかっこよくまとめました。
着物は「ストライプブーケグリーン」です。グリーン系のデザインは他にもありますが、シャオヘイのイメージカラーである緑と黒が使われていることと、映画の日本版主題歌『Little Bouquet（リトルブーケ）』にピッタリだと思い、小さいブーケの着物にしました。

帯は大人用の半幅帯を使用しています。子どもには少し幅が広かったので、胴部分は下を折り込んで幅を調整しました。
そして後ろはやっぱりネコミミ結び（半幅帯版）！
緑の帯揚げを組み合わせ、耳の中が緑色のシャオヘイを表すべく工夫して結んでいます。

終わりの方で、ルーイエがシャオヘイを見ながら幼い自分の姿を重ねるシーンがあります。
ルーイエもかつては平和な環境、優しい師匠の下で無邪気に過ごしていたわけですが、戦争によってそんな子供時代は絶たれてしまいました。ですが、シャオヘイとの関わりによって、決別せざるを得なかったちいさな自分を取り戻せたのではないかなという気がします。
そんなルーイエとシャオヘイの関わりを歌ったかのような『Little Bouquet（リトルブーケ）』をテーマにしたシャオヘイコーデです。

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着物：四つ身着物単品ストライプブーケグリーン
帯：半幅帯「雪と菱格子墨黒」
帯揚げ：スピナッチグリーン段更紗
その他小物：スタッフ私物
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ぼくらが望むコーデ

今回はルーイエをメインにしたコーデを作ってみました。
魅力的なキャラクターを通して、本当の正しさとは何か、最後まで善悪が分からない中で何を選択すべきなのかを考えさせられる『羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ）2』。
京都ではまだまだ吹替版が上映中。可能な限り再鑑賞するつもりです！
他にもたくさんのキャラクターが続々登場する映画ですので、鑑賞した方それぞれに色々なイメージをお持ちだと思います。
皆様も、イメージコーデで気分を盛り上げてはいかがでしょう！

今回もコーデと着付はスタッフK池、イラストはスタッフmochidaでした。
ご覧いただきありがとうございました(=^・・^=)