7月は文月!半幅帯「恋文結び」の結び方と思いを込めた恋文コーデ(半幅帯のすすめ)

浴衣

七夕やお祭りの浴衣コーデにおすすめ♡恋文結び

7月の異称「文月」。書物を夏の日に当て虫干しを行ったり、七夕によせて詩歌や願い事を書くことから「文月」という名になったという説があります。
今回は、7月「文月」の行事にぴったりの半幅帯の変わり結び「恋文結び」をご紹介します。

恋文結びの結び方

恋文結びは、リボンの上に結び文(昔の手紙の形式)のような結び目がついた帯結びです。
結び方としては、基本の文庫結びの発展形です。
文庫結びをおさらいしてチャレンジしてみてくださいね。

  1. 文庫結びと同様、てを60cmほどとり、2周巻いてひと結びします。

  2. たれを畳みます。
    写真のように肩幅の長さで畳み、残りのたれ先を垂らします。

  3. 通常の文庫結びとの比較です。
    文庫結びですとパタパタと屛風畳みにします。
    恋文結びは1回巻き畳みし、残りは垂らします。


  4. 畳んだ羽の真ん中でふた山のひだを取ります。
    これは文庫結びと同じです。

  5. てを下ろし、羽の上に掛けます。
    結び目の下から上に通します。


  6. 垂らしていたたれ先を折り上げます。

  7. てを上に掛け、ひと結びします。
    この時、グシャッとしわが寄らないよう、直線的に折るようにします。


  8. 残りのたれ先は折りたたみ、胴帯の中に入れ込みます。
    文庫結びのて先の始末と同じです。


  9. 形を整えます。
    リボン部分はふんわりと、結び文部分はキュッと直線的に。

  10. 背中に回して完成です。

恋文結びにぴったり♡おすすめコーデ

イラスト・文字:スタッフmochida

上品で物語性を感じる恋文結び。
ふんわりしたリボンの上にシャープな結び目と、対照的な雰囲気を合わせ持っている点が魅力です。
そんなイメージでスタッフmochidaがイラストを描いてくれました!

可愛らしくて凛々しい、恋文結びにおすすめのコーデをご紹介します。

和歌の世界のような水辺コーデ

2点セットのコーディネートを使用しました。
蘆(あし)の生えた水辺に回る水車の柄の浴衣に、魚が泳ぐ水面の帯。
水辺の蘆は、昔から恋の和歌にも詠まれることが多いモチーフです。百人一首の「難波潟短き蘆のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや」「難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ身を尽くしてや恋ひわたるべき」などが有名ですね。
また、謡曲『芦刈』が元となっている祇園祭の芦刈山イメージコーデにもぴったり。

恋文結びを合わせると、古典の物語の世界のようです。

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浴衣+帯:2点セット 「浴衣 紫色 水車+半幅帯 水面(みなも)赤丹」
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おしとやかな秋草・萩コーデ

リバーシブル半幅帯の両面を見せていますが、一色の帯で結んでも素敵です。
たおやかな萩の浴衣に、柄の色から取った紫一色の半幅帯でキリッと。

帯はカタバミの葉が織りで表現されています。
ハート形の葉が可愛らしく、さりげなく恋のイメージを添えています。

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浴衣:「紫×からし 萩」
半幅帯:「バイオレット カタバミ」
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夏の行事におすすめのきもの町の浴衣はこちらから

今回は7月「文月」にちなみ、「恋文」をテーマにしたしっとり和風コーデをご紹介しました。
詩歌や書の上達を願った七夕や、古典に題をとった山鉾が建てられる祇園祭におすすめの帯結びです。
ぜひ練習して、夏の行事に結んでいただければと思います!

半幅帯の結び方シリーズはこちら

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