9月になりましたが、まだまだ暑いですね!
京都きもの町で働くスタッフのコーディネートをご紹介する町コーデです。
今回は「もう着納めの夏を送る綿絽のほおずきコーデ」です。
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スタッフ:K子
身長:約167cm
裄:約71cm
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綿絽の浴衣「ほおずき」
7~9月頃に、オレンジ色の実をつけるほおずき。お盆飾りの花としてもよく見かけます。
大きく膨らんだ萼を鑑賞しますが、その部分を自然のままにしておくと虫が食べたり、風雨によって朽ちてしまい、葉脈だけが残ります。葉脈の網の中にオレンジの実が透けている状態を、透かしほおずきや網ほおずきといいます。
きもの町の綿絽の浴衣「ほおずき」は、白抜きの萼の中に朱赤の実が透けた「透かしほおずき」のデザインです。実の赤いぼかしが灯火のようで、どこか神秘的な雰囲気です。
「ほおずき 黒茶」は、一見かなり黒く見えますが、濃い茶色の地です。
真っ黒ではないので、白系の帯や赤、黄など色の帯はもちろん、黒地の帯もよく合います。
盛夏は明るい帯や小物を合わせ、浴衣としてスッキリと。
晩夏には黒系でぐっと渋く格好良くと、季節の変化に合わせてコーデが楽しめます。
今回、帯は黒の半幅帯を割り角出しに。大人っぽく、落ち着いた雰囲気の帯結びです。
身長167cmのK子ですが、浴衣はフリーサイズを着ています。腰紐を低めに締めれば、おはしょりは出せます。けれども、立ち座りの際に後ろから腰紐がのぞきやすくなります。
たれのある帯結びをすることで、後ろのおはしょりのあたりも隠れますので、後姿もバッチリです。
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コーディネートに使用した帯締めや帯留は、K子のおば様、おばあ様譲りのものだそうです。
白のレース組のような帯締め、朱色の帯留には押し花が封入されています。
アンティーク調でとってもお洒落なものなんですよ。
ほおずきは、その明るい色合いや提灯のような形から、お盆に帰ってくる精霊の道しるべといわれます。
そんなほおずき柄の浴衣に、懐かしい人の小物を合わせて過ごすのも、心ゆかしい楽しみ方ではないでしょうか。
綿絽の着用時期はいつまで?
綿絽の浴衣はいつまで着てもいいのでしょう。
カジュアルな浴衣ですのであまり厳密にならなくても良いのですが、一般的には薄物の季節の間までとされています。
透け感のある薄物の着用時期は、盛夏の7~8月。長くとも9月9日の重陽の節句までと言われているようです。
最近は残暑が厳しいとはいえ、気温は真夏並みでも9月に入ると光の見え方が変化します。すると、透け感のある絽は、どことなく白々と寂しい印象に見えることも。
ですので、名残惜しいですが、綿絽の浴衣は今くらい(9月の初頭)で着納めにしましょう。
季節の移り変わりを惜しみながら、夏を送る綿絽の夏着物コーデ、ご参考になれば幸いです。
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浴衣:綿絽の浴衣「ほおずき 黒茶」 サイズF
→色違いもあります「ほおずき 紺」
帯:リバーシブル 変わりストライプ ブラック 黒×白
下駄:市松 ※売り切れ
髪飾り:ほおずきかんざし レッド
その他小物:スタッフ私物
*着物風コーデに必要な襦袢、肌着はコチラ*
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商品をよく知るスタッフならではの町コーデ、WEARで随時更新中です。
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綿絽の涼しい生地であっても、襦袢を重ねた着物風コーデはやはり暑かったようです。
季節感を大事にするのが着物のオシャレですが、もう少し涼しい時期まで着られるといいですね😅
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