妙心寺東林院の沙羅双樹の花
こんにちは、きもの町スタッフK池です。
京都の妙心寺塔頭・東林院では、6月15日から「沙羅双樹を愛でる会」として庭園が公開されています。
『平家物語』冒頭でおなじみ、沙羅双樹の花の実物を観賞できる機会。公開初日にさっそく行って参りました。
「沙羅双樹」はお釈迦様の入滅の際、周囲に咲いていたとされる花です。
本来の沙羅の木は、インド原産の別種の植物で日本の気候には合いません。そこで、日本では夏椿が沙羅の花として尊重されてきました。
朝に咲き、夕方には散る姿が無常を象徴しているそうです。
枝に咲く花と落ちた花の対比、苔の緑と花の白のコントラストに儚さと美しさを感じます。
西向きの縁側に回ると、沙羅の花が手に取れそうなほどの距離で咲いています。
木の根元には狛犬がいますので、上だけではなく下も見どころですよ。
梅雨空の下、青々とした葉、清楚な白のお花を見て爽やかな気持ちになりました。
夏椿(沙羅)の浴衣で沙羅の花鑑賞
今期のきもの町オリジナル浴衣に「夏椿と鵯」の柄があります。
今回、K池はせっかく夏椿を見に行くのだからと、夏椿の浴衣を半衿、足袋付きで単衣として着て行きました。
「花より団子」派にもうれしいお茶とお菓子付きの拝観。
沙羅の花をイメージしたお菓子がいただけます。
お菓子の名前は「沙羅の露」か「夏椿の露」だったかと。
露のような透明な寒天の粒がキラキラとしており、食べるのがもったいない可愛らしさです。
浴衣、お菓子、お花と夏椿三昧のひと時。
平日ということもあり、静かにゆっくりと過ごすことができました。
季節はあっという間に移り変わっていきますが、皆様もお気に入りの浴衣をまとって、この夏を思い出に留めてはいかがでしょう。
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。
コメント