半幅帯のかるた結び(背もたれOK)
着物や浴衣を楽しみたい!
だけど、帯結びが分からない。お太鼓結びは大変そう。
そんな時は、まずはカジュアルに半幅帯から着物を始めてはいかがでしょう。
今回は簡単で楽ちんな「かるた結び」をご紹介します!
結び目を作らず、折り畳んで巻き留めながら形を作ります。
ペタンコの帯結びなので、座ったり寝転んだりできてとっても楽!リュックなどを背負うことも可能です。
浴衣にはもちろん、着物で近場へお出かけなどの軽装におすすめ。
折りたたみ方を変えて、シンプルにも華やかにもアレンジできます。
ぜひ結んでいただければと思います。
必要なもの
- 半幅帯
あると便利なもの
- 着物クリップ1個
- 帯締め
- お太鼓止め
結び方
- てを60cm以上取り、下に折り下げます。
- 折り返し部分を直角に整え、巻き始めます。
角をクリップで留めておくと巻きやすいです。 - しっかりと引き締めながら2周巻きます。
締める時は、ての折り返し部分に指を掛けると締めやすいです。 - 巻いたらクリップで脇の方を留め、てを下から上に折り上げます。
- て先を胴帯と帯板の間に通し、下に引き出します。
- ピッタリと引き締めたらクリップは外します。
- たれを横に折り返し、身幅くらいの長さでパタパタと畳みます。
今回は屏風畳みにしていますが、巻き畳みでも良いです。 - てを下から上に巻き付け、胴帯の中に通します。
これでたれが固定されます。 - 形を整え、右回りに後ろに回して完成です。
て先は出しても、帯の中に隠しても可。お好みでどうぞ。
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着物:01ミモザに立涌錆青磁色
半幅帯:「リバーシブル 市松 ホワイト 白×グレー」 ※現在完売
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しっかり結ぶコツとアレンジ
ゆるみなく結ぶには
結び目がないので楽なかるた結び。その分、ゆるみやすい結び方でもあります。
できるだけゆるまないよう、しっかりと仕上げるポイントをご紹介します。
- 巻き始めは直角に
始めにてを折り下げる際、直角に折ってください。
写真の帯ですと、裏面が市松模様なので直角が分かりやすいですね。
斜めに流れていると、後で巻き付ける際にまっすぐになりません。 - 隙間なく直線的に折りたたむ
結び方6番のてを巻き付けたところです。
ここで胴帯が巻き留められるので、シワがないよう、まっすぐ平たく引き締めます。
7番のたれを横に折り返す際、て幅のラインに添わせてピッタリと折り返します。
隙間なく折り返してから屏風だたみに入るのがポイントです。
て幅より折り返しにゆるみがあると、胴に巻いた方へゆるみがずれていくのでNGです。
巻き戻らないよう、ピタッとまっすぐ折り畳んでください。 - お太鼓止めで留めると安定感が
たれを折り返したら、お太鼓止めで胴帯ごと留めると固定されるので安心。
なお、着物クリップはつまみ部分が飛び出しているので不可です。
お太鼓止めなど、差し込み式の留め具で留めてくださいね。 - 帯締めで固定する
最後に帯締めを通して結ぶとしっかり固定できます。
帯締めの通し方は下のアレンジの仕方でご紹介します。
アレンジ
〇たれの畳み方
しっかりと巻き留めたら、たれを畳んで羽根を作ります。
この時、巻き畳みにするか、屏風畳みにするかで雰囲気が変わります。
巻き畳み
↓
すっきりとシンプル。
屏風畳み
↓
羽根がひらひらと重なり、裏面の柄も出て華やか。
〇て先が余った時
て先は巻けるだけ巻いて帯の中にしまいますが、中途半端に長さが余る場合があります。
長い分を折り上げます。
先を胴の中に折り込みます。
全部隠しても良いですし、お太鼓のたれのように出しても良いかと思います。
〇帯締めの通し方
帯締めをするときは、結び終わった後に通します。
通す位置は、てと畳んだ羽根の間です。
通常通り結びます。三分紐などの結び目は、ての中に隠してください。
羽根も胴と一緒に結ぶ形となります。
以上、アレンジのポイントをご紹介しました。
シンプル巻き畳み/ヒラヒラ屏風畳み
手先のたれ有り/たれ無し
帯締め有り/帯締め無し
かるた結びといえば、四角く簡単な形のイメージですが、これらの組み合わせで雰囲気が変わります。
色々なアレンジで楽しんでくださいね。
夏も冬もOKの楽々かるた結び
今回、袷着物に小袋帯でご紹介しましたが、浴衣にも合います。シンプルで楽なかるた結びで、小粋に浴衣を楽しんでください!
もちろんカジュアル着物にも!冬場の羽織下に結ぶのもおすすめです
ベルトを通して洋服ミックスコーデにも良いですね。
合わせやすく簡単なかるた結びで、かわいく快適に過ごしていただければと思います!
ちなみに、きもの掘り出し市ご来場特典として、帯結びの方法を簡単にまとめたペーパーを配布しております。
vol.7がかるた結びの回です。
お料理のレシピカードをイメージしたかわいいデザイン。
ご来店の際は、ぜひお持ち帰りいただければと思います!!
きもの町の半幅帯で簡単ラクラク着物コーデ♪
今回ご紹介した「かるた結び」には、ある程度固さと張りのある帯がおすすめです。
直線的な形がピタッと決まり、ゆるみにくくなります。
半幅帯「レトロフラワー」シリーズは、しっかりとした地でキリッと締めやすいのでおすすめです。
また、「献上柄風」シリーズも締めやすく、古典的でシンプルなデザインが帯結びを引き立てます。
リバーシブル半幅帯で結べば、裏面が出て個性的な雰囲気に!
その他京都きもの町では、いろいろな半幅帯、小袋帯をそろえています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
きもの町ブログではいろいろな半幅帯結びをご紹介しています。
大人っぽくて体型カバーができる結び方や、周りと差がつくアレンジなどなど。
半幅帯コーデを楽しくするブログ『半幅帯のすすめ』シリーズ、ぜひご覧ください。
背中ペタンコの帯結び「貝の口」はこちら(2023.5.8)
かるた結び同様、背中が平らになる半幅帯の結び方「貝の口」もご紹介しています。
こちらから☆
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。
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