男性浴衣の下着について(2023.12.20更新)
着物や浴衣を着るときに必要な和装下着類。
以前、女性の和装用品についてはご紹介いたしました。⇒はじめて着物:浴衣の下に着るものは?
では男性の場合、浴衣の下には何を着ればいいのでしょう?洋服の下着ではダメなのか、そもそも、着なくてはいけないのか。初めて浴衣にチャレンジする方や、着物を始めたばかりの方は分からないことだらけだと思います。
そこで、今回は男性の浴衣や普段着物に必要な下着のことをご紹介いたします!
浴衣の下着、なぜ着るの?何を着るの?
なぜ浴衣にも下着が必要?
夏の暑い時期に着る浴衣。1枚で着られるならそうしたいですよね。
昔は部屋着や湯上り着として着られていたため、浴衣には下着を着ないという説もあります。
ですが、現在の浴衣は夏の外出着として着用範囲が広がっています。街中や明るいお店に着て行くのであれば、最低限の下着は身に着けることをお勧めします!
下着には以下のような役割があります。
- 吸湿、保温など着心地をよくする。
- 滑りを良くし、動きやすく、着崩れにくくする。
- 透け防止
暑い時期は汗取りに肌着を着ることで、気持ちよく着ることができます。
また、浴衣のまとわりつきを防止し、歩く際の足さばきを良くします。
そして透け防止としても重要です!
浴衣は薄手の生地で作られていますので、強い日差しや明るい照明の下では透けやすいです。左右の身頃が重なる前はそれほどではありませんが、後ろは透けます。
おしりから股下の形が透けたらはずかしいので、ぜひインナーはボトムも身に着けるようにしましょう。
快適に、そして格好よく着るために重要な下着。そのことをご理解いただいた上で、必要なものを揃えていただければと思います!
浴衣の下着はどういうものを着る?
では、浴衣の下にはどういったものを着ればいいのでしょうか。
一般的な和装下着と、代用可能な洋服用インナーをご紹介します。
一般的な和装下着
まず、一般的な浴衣の下着としてどんなものを着用しているのか、内側から順番にご紹介します。
- ショーツ
- 肌着
上:肌襦袢
下:ステテコまたは裾よけ - 浴衣、帯など
- 完成
1は通常の下着のパンツでOKです。履き込みが浅いものがおすすめ。和装に慣れた方は褌を愛用される方も。
2は肌着です。洋服で言うインナーシャツやズボン下の役割で、汗取りと擦れ防止のために着用します。
なお、ステテコではなく裾よけを着用する方もいらっしゃいます。
きもの町では男性用裾よけのお取り扱いはありませんが、男女で仕様の違いはありませんので、サイズや生地感が合う場合は女性用をお付けになるのも良いかと思います。
補整が必要な場合は、肌着の上から補整道具を着用します。
3、これらの上から浴衣を着付け、帯を締めます。なお、着付けの際は必要に応じて腰ひもなどを使用します。
4、これで浴衣姿の完成です!
どんな下着をつけているか、お分かりいただけましたでしょうか?
和装下着は商品によりいろいろなものがあります。素材の違い、襟ぐりの開きなど形態の違い、補正具を装着できるといった機能性の違いがあり、さらにご体型や体質により工夫をしている方も多く、これが正解というものはありません。
今回は、基本的な例をご紹介しました。
男性浴衣の下着を洋服のインナーで代用する場合
下着まで和装用で一式そろえるのは大変。洋服用の下着ではダメかなあ?
もちろん洋服用をご使用になってもOKです!
着付けに慣れていくと、定番の和装下着が一番となるようですが、初心者さんは洋服用の下着で気軽に始めていただくのも良いかと思います。
洋服のインナーを着用するときの注意点
洋服用のインナーを浴衣にも使用する際は、以下のことに注意して選んでください。
- ショーツは履き込みが浅いもの
- 袖あり
- 裾の長さがあること
男性の場合、腰骨に掛かる位置に帯を締めますので、下履きのウエストゴムはそれより低いものがおすすめです。
腕や足は意外と汗をかきます。べたつきやまとわりつき軽減のため、袖と裾は長めがおすすめ。
そして繰り返しになりますが、後ろ姿の透け防止のためにもボトムはひざ下くらいが適切です。
これらの条件をクリアしていれば、以下のような洋服のインナーウェアに浴衣を着てもOKです。
浴衣の下にOKのインナー
上:Tシャツ
衿合わせから見えないよう、前の襟ぐりは広めが良いかと思います。
UネックやVネックで、吸水速乾など機能性素材も◎
下:リラックスパンツ
ズボン下や、量販店のリラックスウェアでも可。薄手で滑りのいいものを選びましょう。
浴衣から透けないよう、派手な色柄は避けた方が無難です。
京都きもの町の浴衣下着でメンズも浴衣も快適に!
今回は、浴衣のおしゃれに重要な下着の役割と例をご紹介しました。
ご自身に合ったものを見つけて快適に浴衣を楽しんでいただければ幸いです!
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きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。
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