はじめて着物:浴衣の下に着るものは?

2022年7月28日浴衣


浴衣の下着について

着物を着るときに必要な下着類。
以前、着物の襦袢について簡単にご紹介いたしました。⇒はじめて着物:着物の下に着るものは?
浴衣の下には何を着ればいいの?そもそも、着なくてはいけないの?
着物風に着るには何がいるの?
今回は、浴衣や普段着物を始めるときに必要な下着のことをご紹介いたします!

なぜ着るの?何を着るの?

なぜ浴衣にも下着が必要?

夏の暑い時期に着る浴衣。1枚で着られるならそうしたいですよね。
昔は部屋着や湯上り着として着られていたため、浴衣には下着を着ないという説もあります。
ですが、現在は夏のオシャレ着として着用範囲が広がっています。お出掛け着として着るのであれば、最低限の下着は身に着けることをお勧めします!

下着には以下のような役割があります。

  1. 体型補正
  2. 吸湿、保温など着心地をよくする。
  3. 滑りを良くし、動きやすく、着崩れにくくなる。
  4. 透け防止

薄手の浴衣や夏物は体のラインが響きやすいです。ご体型に合った和装下着が必要になる場合があります。
暑い時期は汗対策が必要です。汗取りに肌着を着ることで、気持ちよく着ることができます。
また、浴衣が体にまとわりつくことを防ぎ、サラッと着ることができます。足さばきがよくなり、お出かけも快適です。
そして透け防止としても重要です!浴衣は薄手の生地で作られていますので、夏の強い日差しや明るいお店では透けやすいです。特に後ろは透けます。
快適に、そしてきれいに着るために重要な下着。下着の役割をご理解いただいた上で、必要なものを揃えていただければと思います!

どういうものを着るの?

では、浴衣の下にはどういったものを着ればいいのでしょうか。
まず、一般的な和装下着をご紹介します。

一般的な和装下着

一般的な和装下着を、内側から順番にご紹介します。

  1. 和装ブラ、ショーツ
  2. 上:肌襦袢、下:裾よけ(ステテコ)
    or
    またはワンピース式の着物スリップ
  3. 浴衣

1の和装ブラは、ご体型により不要な場合もあります。バストが大きめの方は、和装用を着用された方がきれいになります。
2は肌着です。洋服でいうとキャミソールやペチコートの役割です。上下に分かれたタイプと、スリップタイプがあります。
3、これらの上から浴衣を着付けます。なお、着付けの際は腰ひもなど着付け小物が必要になります。

和装下着は商品によりいろいろなものがあります。素材の違い、ワンピースや二部式など形態の違い、和装ブラと肌着が一体型となっている、補正具を装着できるといった機能性の違いがあり、さらにご体型や体質により工夫をしている方も多く、これが正解というものはありません。
今回は、基本的な例をご紹介しました。
スタッフ個人の着用小物や暑さ対策については、記事の最後にリンクを貼っております。
ご参考にご覧ください☆

洋服用の肌着・インナーで代用

浴衣や帯だけではなく、下着まで和装用で一式そろえるのは大変。洋服用の下着ではいけないの?
もちろん洋服用をご使用になってもOKです!
着付けに慣れていくと、定番の和装下着が一番となるようですが、初心者さんは洋服用と兼用できる下着で気軽に始めていただくのも良いかと思います。

和装にも流用できる洋服用インナー

洋服用のインナーを浴衣にも使用する際は、以下のことにご注意ください。

  1. ブラジャーはバストの高さが出ないもの
  2. ショーツは履き込みが浅いもの
  3. 後ろの襟ぐりが広いこと
  4. 袖あり
  5. 裾の長さがあること

バストはなだらかな方が衿元が整います。ショーツは腰紐の位置にかからない方がお手洗いも楽々です。
衣紋から見えないよう、後ろの襟ぐりは広めが良いかと思います。
また、腕や足は意外と汗をかきます。べたつきやまとわりつき軽減のため、袖と裾は長めがおすすめ。袖から二の腕や脇が見えたり、股下のラインが透けることも防げます。

「できればシームレス」というのは、スタッフの好みです。紐や帯の締め付けによる刺激を減らしたい!
デザインや価格も洋服用の方が幅広く、ロングスカートやワイドパンツの流行でインナーもロングタイプが増えていますので、和装に使えるものが入手しやすいと思います。

実際に浴衣を着つけてみます。

  1. ブラ、ショーツの上から肌着とペチコートを着ます。
    必要であればこの上から補正をします。
  2. 浴衣を着ます
  3. 出来上がり

衿は外から見えやすいので注意が必要です。

透け感について、西日の差す外へ出してみました。

水色の矢印がペチコートの裾のラインです。トルソーの脚が透けていますが、上は透けていないのが分かるでしょうか。

前は右と左の身頃を重ねるので透けにくいのですが、後ろは透けます。おしりから股下の形が透けたらはずかしいので、ぜひインナーはボトムも身に着けるようにしましょう。

コーデに使用した商品はこちらからチェック☆↓↓
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浴衣:浴衣単品 06金魚、ピンク×薄墨 スモークブルー
半幅帯:白 レトロフラワー
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浴衣を夏着物として着る場合

夏着物を着る場合は、ご紹介した下着の上に長襦袢、または半襦袢(うそつき襦袢)を着ます。

礼装や丁寧に着る場合は、着物の下に夏素材の長襦袢を着ます。

カジュアル着や、浴衣を単衣着物として着る場合は、上衣だけの半襦袢でOK。
ちなみに足元はレース足袋などを履きます。

例として、ポリエステル浴衣を単衣着物として着付けてみました。

  1. 浴衣と同じインナーを着ます
  2. 半襦袢を着ます。写真では替え袖を付けています。
  3. 浴衣(単衣着物)を着ます。
  4. 出来上がり

これでお出かけ可能です。
半襦袢の着方は、またご紹介できればと思います。

コーデに使用した商品はこちらからチェック☆↓↓
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半襦袢:半衿付き肌着 「白 さらし木綿 ポリエステル塩瀬の半衿」
浴衣:ポリエステル浴衣「イエロー 芥子」
半幅帯:白 レトロフラワー
帯留:クリアフラワー帯留め単品グリーン
帯締め:レース三分紐
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今回は、浴衣のおしゃれに重要な下着の役割と例をご紹介しました。
ご自身に合ったものを見つけて快適に浴衣を楽しんでいただければ幸いです!

スタッフの下着・リアルな暑さ対策はこちら(2022.07.28)

半襦袢・二部式襦袢についてしっかり解説はこちら(2022.05.02)

男性の浴衣の下着についてはこちら(2022.07.27)

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京都きもの町浴衣館
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Posted by K池