3歳女の子のお祝い着・被布セット
お子様やお孫様が3歳の七五三を迎える方へ。
3歳女の子のお祝い着の被布セットについて、事前の準備や着付け方をご紹介します。
被布(ひふ)とは
被布(ひふ)とは、和装用の上着の一種です。
江戸時代に、茶人の男性などに着用され、やがて女性や子どもの上着としても広まりました。
洋服のような、外に折り返された丸い衿が付いています。
昔は組紐で前を留めていましたが、現在ではボタンが主流です。飾りとして花結びの組紐などを付けます。
3歳は、まだ正式な帯を締める前の年頃ですので、着物を紐で結び、その上から被布を着て晴れ着とするスタイルが一般的となっています。
着物と被布以外に必要なものは?
着物と被布以外に必要なものは、着物の中に着る長襦袢(+半衿)、足袋、着付け用の腰紐が1~2本です。
お出掛け、写真撮影の際には草履、巾着なども必要です。
肌着は、普段ご着用されている洋服用の下着でOK。きちんと揃えたい場合は、子ども用肌襦袢もあります。
詳しくはこちらもご参考に⇒『七五三ってなにをするの?なにが必要なの?』
3歳女の子の着物(被布セット)の着付け方
3歳の着物は、紐を結ぶだけで着付けられるようになっています。
大人と違って、おはしょりを作ったり衣紋を抜いたりしないので、そんなに難しくはありません。
浴衣との違いは、下に長襦袢を着ること。でも、基本は同じです。
事前に
着せる前に、着物をチェックして事前の準備をしましょう。
もし分からないことがありましたら、お買い上げ店にお問い合わせください。
- 長襦袢に半衿を掛けておきます。(半衿付きの長襦袢の場合は必要ありません)
- 肩揚げ、腰揚げをお子様の寸法に調節します。
- しつけを取っておきます。(袖、裾まわり、被布の房)
長襦袢に半衿を掛ける
長襦袢には半衿といって衿幅の別布が掛かっています。
半衿つきか、ついていないか確認し、半衿がついていない襦袢の場合は事前に縫い付けておきましょう。
半衿には白無地の他、かわいらしい刺繍半衿などもございます。お好みで付け替えると晴れ着がいっそう華やかになりますよ。
針と糸で縫い付けるのが難しい方は、衣類用の両面テープで貼り付けられる半衿テープのご使用がおすすめです。
刺繡半衿付き襦袢もおすすめ。
肩あげ、腰あげの調整
子どもの着物には、肩あげ、腰あげ(身あげ)といって縫い上げてある部分があります。
これは、それぞれお子様の裄(首の付け根から手首のまでの長さ)、身丈(首の付け根からくるぶしくらいまで)に合わせて縫い上げる幅を調整します。
ご自宅での縫い直しが難しい方は、当店で被布セットをご購入の場合に限り、加工を承ります。
加工には日数が必要ですので、お早めにご検討くださいね。
しつけ糸を取る
新品の被布セットは、畳んだ状態で糸止めがしてあります。
また、しつけといって着物の袖や裾まわりが白い糸で大きく縫い留めてあります。表に見えている「―‐―‐―‐―」このような縫い目の糸です。
これらはすべてご着用前に外しておきます。
ヘアセットなどは先に済ませてください。
肌着を着て、足袋を履いたら着付けスタートです!
被布セット(袖なし襦袢)の着付け方
女の子被布セット、袖なし襦袢(+刺繍半衿)でご説明します。
袖あり襦袢、男の子セットは次回をご参照ください。(基本の手順は同じです)
- 半衿を掛けた長襦袢を羽織らせます。
背中心の縫い目を背中の真ん中に合わせます。 - 下前(お子様の右手側)→上前(お子様の左手側)の順番で衿を重ねます。
- 衿は自然に首に沿わせ、のどのくぼみが隠れるくらいの深さで合わせます。
- 衿元のマジックテープを留めます。
- テープがない長襦袢の場合、腰紐を結んで固定します。
写真では大人用を使用していますが、長いので、子ども用腰紐があると便利です。 - 背中のシワを左右の脇の方へ伸ばし、きれいに整えます。
- 着物を羽織り、背中心を合わせます。
- 着物の脇には、身八つ口といって縫い目が開いている部分があります。
左の身八つ口から手を入れ、右衿の付け紐を通します。 - 長襦袢の半衿が少し見えるように着物の衿を重ね、左右の紐を後ろへ巻きます。
- 紐は背中で交差させ、前で結びます。
- 背中のシワを取ります。
- 着物が着られました。
- 被布を羽織ります。
着物の袖を、被布の袖口からきれいに出しておきましょう。 - スナップボタンが付いているので、順番に留めます。
- 出来上がりです。
女児被布セット着付け動画
動画のポイント☆羽織らせ方
「着物を羽織る」と言っても、お子様の場合、いきなり肩に着物を掛けても、すんなりと羽織ってくれないことがあります。腕を通すところが分からず、身八つ口や振りの方から手を出してしまったり、おかしなところに手を引っ掛けてしまうことも。
そんな時は、動画で行なっているようにしてみてください。
- まず着せる人が着物の袖口から袖の中に手を入れておきます。
お子様の後ろから着せ掛けます。 - 袖の中で、お子様の手を取ります。
- そのまま腕に添って着物を持ち上げ、手を通します。
- 着物の袖口からお子様の手を出し、着物を肩にかけて羽織らせます。
先に大人が袖に手を通しておき、中でお子様の手を取って、袖口まで誘導してあげる感じです。
動画では、大人の動きも参考にしていただけたらと思います。
上手に着られるよう、いろいろと工夫をして着せてあげてくださいね。
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半襦袢:袖なし襦袢「薄ピンク色」3歳
刺繍半衿:刺繍半衿 白
腰紐:子ども腰紐
被布飾り:被布飾り単品「うさぎさん」
着物・被布セット:スタッフ私物
→きもの町の3歳被布セット(女の子)はコチラ
割烹着:「ベージュ 花」 割烹着一覧はコチラ
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着用後は…
ご着用後は、まずハンガーなどに掛けてしばらく風を通しておきます。
洋服ブラシや柔らかい布で、表面の埃を軽く払いましょう。
汚れた場合は、洗濯表示を参考に、適宜お手入れをお願いいたします。お手入れ方法が分からない場合は、クリーニング店など専門店にご相談ください。
長期間収納するときは、たとう紙や綿の風呂敷などに包んで、衣装ケースに入れていただくと安心です。もちろん、その場合も時折広げて状態を確認することをお勧めします。
きもの町の被布セットで自宅で簡単カワイイお祝い着
今回は、七五三3歳女の子の被布セットの着せ方・着付け方をご紹介しました。
おうちで着られるようになれば、お正月やお節句、お誕生日などのお祝いの際にも気軽に着られます。
室内で過ごす際は、被布を着ないで、着物の上に兵児帯を結んでもかわいいですよ。
七五三だけではなく、気軽な晴れ着として楽しんでいただければうれしく思います!
どうしてもできない場合は、無理をせず着付けを依頼されるのが良いかと思います。
着付けやレンタルの際は姉妹店の夢館をよろしくお願いいたします!
次回は男の子の被布セットの着付け方をご紹介します!
きもの町の新作被布セット(2021.09.20追記)
ジェンダーフリーなデザインの被布セット「petite liberte (プチリベルテ)」販売開始!
商品ページには女の子/男の子用といった記載がありますが、便宜的なものとなります。
お気になさらずお好みでお選びいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします!
他にも、とってもかわいいブランド被布フルセットもございます!
ぜひご覧くださいませ。
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ぜひチェックしてみてくださいね!!
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