【はじめて着物】腰紐の畳み方:できそうでできない五角形畳みを覚えやすく解説☆

小ネタ

腰紐のたたみ方

着物をきれいに快適に着るために重要なアイテム、腰紐。
これまでにいろいろな種類についての説明、選び方のポイントや、可愛くするアイディアなどをご紹介してきました。
そんな大切な腰紐ですが、使用後はどのように保管すればよいのでしょうか?キチンとアイロンをかけて畳む方もいれば、簡単に束ねて置いておく方、ネクタイ用のハンガーラックなどに掛けてつるしておく方など、保管の仕方は人それぞれです。
いずれにしても、くしゃくしゃのままだと締め心地に影響しますので、きれいに保管するようにしましょう。

五角形畳みをやってみよう

腰紐の畳み方として一般的なのが、五角形に畳む方法です。紐にねじれたシワがつきませんし、サッとほどけるので次の使用も楽々。

五角形に畳んだ腰紐

ただ、この畳み方は覚えるまでがややこしく感じられます。
きもの町スタッフにもできる者とできない者がおり、できるスタッフも覚え方がまちまちです。
「まず三角に畳んで、そこから2~3回畳んで五角形に増やしていくねん」「2~3回畳むと五角形になるので、それで何となくできてる」「心の目で五角形をイメージして、紐をそれに合わせて五角形になるように畳む」と、どうやって五角形にするのかが曖昧でした。

2~3回畳んだら五角形になる???

キチンと覚えるには、一定の目印、客観的な方向や位置で説明されないと分かりませんよね。
ということで、今回は腰紐の五角形畳みをしっかり覚えやすくまとめてみました。
ぜひやってみてくださいね。

五角形に畳んでみよう

着付けに使用した腰紐は、まずしばらく陰干しして湿気を飛ばします。
汚れやしわが気になる場合は、素材に合った方法でお洗濯の上アイロンがけをしてください。
湿気が飛んだら畳んでいきます。

  1. 端同士を合わせて二つ折りにします
  2. 先端の三角部分は無視します。
    両端の角(星マークの部分)を目印に畳みます。


    なお先端が三角ではない腰紐もありますが、同じです。
    先端の形は無視して、両辺の角をポイントにします。

  3. 右角を斜め下に折り、左下の辺の上にのせます。

    この時、折り幅が狭くなり過ぎないようにしてください。
  4. 手前に折り返して、もう片方の角も左辺にのせます。
  5. この段階で五角形になっているのがお分かりでしょうか。
    後は、この五角形の辺に添って折りたたんでいきます。
  6. 紐に対して対角の辺(紐から一番遠い辺)を紐幅に合わせるように、手前に折りたたみます。


  7. また同じように紐から遠い辺を紐に合わせます。


  8. 飛び出している紐端の角は折り込みます。
  9. あとは繰り返しです。
    どんどん折りたたんでいきます。


  10. 端まで来たら、最後は紐端を合わせ目に差し込みます。


  11. 出来上がりです!
    きれいな五角形に畳めました。

できあがったところで、スタッフヤマジ(五角形畳みができる)が「ここをこうするとお星さまになりますよ!」と、ギュッギュッ……。

お星様畳みになりました(笑)

お星様にはしなくてもいいのですが、お遊びとして見てください☆

五角形畳みのポイントおさらい

もう1度、要点だけをおさらいします。
難しいのは始めの五角形を作るところかと思いますが、実は2回折るだけで五角形のベースはできます。ベースさえできれば、辺に添って折りたたんでいくだけですので簡単ですよ。

  1. 紐端の左右の角(星マーク)を目印にします。
  2. 右の角を左辺にのせる
  3. もう一方の角も左辺にのせます。
  4. これで五角形になりました!
  5. あとは五角形をくずさずに、紐から遠い辺を紐にのせるように折りたたんでいきます。

  6. 繰り返しです。

  7. 最後の端は、紐の合わせ目に差し込んで終わりです!

この方法をスタッフジョウダイ(五角形畳みができない)に教えたところ、バッチリできるようになりました!
目印になる部分と、決まった折り方が明確になったことで、五角形にする方法が分かったようです。

解くのは一瞬

この畳み方の良いところは、五角形の辺に添って折りたたむので、紐が細くねじれてシワクチャにならないところです。また、最後の端っこが必ず紐の真ん中部分になるため、次に使うときに紐の位置を見失いません。

次に着付けをするときは、紐端を掴んで…

一振りすると一瞬で解けます。

そして、つかんだ端の部分は紐の真ん中ですので、そこを体に当てて巻けば結びやすいです。

きもの町の腰紐、着付け小物一覧

今回は、腰紐の畳み方をご紹介しました。
着付けに慣れてくると、着付け道具の重要性が深く実感できるようになります。大事な着付け道具はきちんと保管したいですよね。
紐がきれいに保管でき、次の使用時にも使いやすい腰紐の五角形畳み。
絶対に覚えないといけないわけではありませんが、できるようになるととっても便利です。
ぜひ覚えてやってみてくださいね。

きもの町の着付け小物一覧

ブログ

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