京袋帯/名古屋帯の変わり結び:ちょうちょ銀座結びの結び方

カジュアル・普段着

お出かけやパーティーに!華やかなかわいい銀座結びアレンジ

着物好きさんにも好評のきもの町オリジナル京袋帯。せっかくのかわいいデザインの帯なので、帯結びもかわいくアレンジできたら嬉しいですね。
京袋帯、名古屋帯の一般的な帯結びといえば、基本の結び方である四角い形の「お太鼓結び」と、くだけた雰囲気の「銀座結び」。普段着の帯であれば、この二択になってしまうことが多いかと思います。半幅帯ほどのバリエーションはありませんし、大きな変わり映えはしません。
今回は帯結びで遊んでみたい方のために、アレンジの一例をご紹介します。
銀座結びの発展形ですので、そんなに難しくはありません。
ぜひご覧ください!

通常の銀座結びをおさらいしたい方はまずこちらから↓

ちょうちょ銀座結びの結び方

羽根を蝶々のように広げた華やかな銀座結びです。
通常の銀座結びとの違いは、京袋帯の幅を活かし、たくさんのひだを作ってフリフリにすることと、帯山を折り、お太鼓部分を台形にすることです。
結び方の手順としては銀座結びと同様です。

通常の名古屋帯(て先が綴じられたもの)でも結べますが、京袋帯の幅広さを活用した帯結びですので、名古屋帯だと羽根のフリフリ部分が小さくなります。

必要なもの

羽根を折りたたんで留めるため、輪ゴムを使用します。

  • 京袋帯(名古屋帯) 
  • 帯揚げ 
  • 帯締め 
  • 仮紐 1本
  • 輪ゴム
    ※画像では通常の輪ゴムを使用していますが、ヘアゴムなどゴム部分が包まれているものがおすすめです。

事前に、仮紐1本を帯揚げで包んで細く畳んでおきます。これが帯枕代わりになります。

着物を着たところからスタートです。

  1. 京袋帯を半分に折り、2周巻いてたれを上に折り上げます。
    たれを下ろして、きれいに広げます。
    ここまでは通常の結び方と同じです。

  2. 半分に折られたてを広げます。

  3. 肩幅くらいの長さに畳みます。これが羽根の部分になります。

  4. 羽の真ん中で三ツ山のひだを取り、ゴムで留めます。



  5. 羽根は帯の上辺に留めておき、たれをきれいに広げます。

  6. 帯山の位置を決め、たれの両端10cmほどを裏側に折ります。

  7. 帯揚げで包んだ仮紐を掛けます。
    帯山を結び目の上に乗せ、仮紐をしっかりと結んで固定します。
    結んだら羽根を留めていたクリップは外します。

  8. お太鼓の下線の位置を決めます。お太鼓部分の長さは、通常の銀座結びと同様です。
    両端の折り込みは、下線に向かって自然に広げ台形に形作ります。

  9. 下線の位置が決まったら、たれの裏側に帯締めを当て、折り上げます。
    ここからは通常の銀座結びと同じです。

  10. たれの長さを決めます。
    たれの長さも通常のお太鼓結びより長めの手巾1つ分くらいです。

  11. 帯締めを持ってお太鼓の下線を引き上げ、前でしっかりと結びます。

  12. お太鼓部分が台形のため、折り上げたたれの角が見えます。
    左右の角の部分を中に折り込みます



  13. 形を整えて完成です。


通常の銀座結びとの違いは、京袋帯の幅を活かして、ひだをとった羽をつくること。
そして、帯山を折り込み、台形にすることです。

通常の銀座結びと比べて、ひらひらと華やかな雰囲気です。

アレンジのポイントは下記の2点につきます。

  1. 羽根にひだを取る
  2. 帯山を折り、お太鼓を台形にする

今回は京袋帯の幅いっぱいに使ってフリフリの羽根にしましたが、通常の名古屋帯でもリボン型にできます。
また、帯山の折り方も今回は両端を折り込むだけにしましたが、片ひだや箱ひだなどを取ってもおしゃれです。
1の羽根のひだ、2の帯山の折り方で印象を変えて楽しめますので、いろいろなアレンジを楽しんでいただければと思います!

羽根は普通、帯山に片ひだの銀座結び

二尺袖にもおすすめ

ひだの取り方や台形の大きさ、羽根の出し方によって、ふくら雀のような華やかさが出せるちょうちょ銀座結び。二尺袖など、袖の長い着物にもよく映えます。ドレッシーな雰囲気で装いたいときは、ぜひ結んでみてください。

※きもの町の二尺袖を着物として着る場合、小紋と同程度の格です。
京袋帯もカジュアル用ですので、本格的なフォーマルパーティーには向きません

きもの町の京袋帯、名古屋帯でおしゃれな着物コーディネートを

毎年新作がリリースされるきもの町のオリジナルの京袋帯。
着物好きさんも満足のデザインはもちろん、織り特有の立体感、華やかさと素材感が魅力です。
今回使用した京袋帯は2022年新作の「蔓いちご」です。
他にもたくさんのデザインがありますので、ぜひお好みのデザイン、素敵なアレンジでコーデをお楽しみいただければ幸いです!

次回:烏銀座結び

京袋帯アレンジ、次回は「烏(からす)銀座結び」をご紹介します。
以前からスタッフコーデなどではちょくちょく登場していた、片羽の形が粋な帯結びです。
どうぞお楽しみに~

2022.12.22アップしました!カラス銀座結びの結び方はこちら

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