半幅帯のすすめ5:リボン返しと割り角出し(わりつのだし)の結び方

浴衣

お太鼓あり・大人っぽい半幅帯の結び方!角出し風の「割り角出し」

着物や浴衣を楽しみたい!だけど、帯結びが分からない。お太鼓結びは大変そう。
そんな時は、まずはカジュアルに半幅帯から着物を始めてはいかがでしょう。
前回は、半幅帯の大人っぽいアレンジ「みやこ結び」をご紹介しました。

今回はちょっと上級者向け「割り角出し(わりつのだし)」をご紹介します。
割り角出しを結ぶ手順の中で「リボン返し」も経過しますので、併せてご紹介します

割り角出し(わりつのだし)とは

半幅帯のたれ2枚で作ったお太鼓の横からリボンの羽根がのぞく結び方です。
お太鼓部分が2枚に割れた、名古屋帯の角出し(銀座結び)風の形になった結び方です。
浴衣やカジュアルな着物を、少し大人っぽく着たいときにおすすめです。

結び方を簡単に説明すると、結んだ時に右と左のたれが同じ長さになるように巻いて、リボン結びをします。
たれを結び目の上にくぐらせ、リボン結びの上に乗せたら、折りたたんでお太鼓を作ります。
始めの左右が同じ長さになるよう巻くところがポイントです。
これまでの文庫結びのような巻き方とは違いますので、確認しながらチャレンジしてください。

必要なもの

  • 半幅帯(小袋帯)…長尺がおすすめ
  • 帯締め 1本
  • クリップ 1個
  • 帯揚げ*
  • 腰紐*

*…帯揚げを使う場合は、帯揚げと仮紐として腰紐を1本用意してください。なお、帯揚げはなくても結べます。

事前に

帯揚げを使う場合は、腰紐を包んで細く折りたたんでおきます。

リボン返し→割り角出しの結び方

スタート

着物(浴衣)を着て帯板を着けたところからスタートです。

  1. 帯を半分に折り、真ん中の位置に目印としてクリップを付けます。

  2. 1周巻いたときに、体の真ん中に目印が来るように仮巻きします。
    そこから巻き始めの位置を決めます。

  3. 巻き始めの位置を決めたら、てを肩に預け、きれいに2周巻きます。


  4. 2周巻いたら、胴に巻いた帯を斜めに折り上げます。
    2回折り上げて細くすると結びやすいです。

  5. 肩に預けていた方を上に掛け、しっかりとひと結びします。


  6. 帯の真ん中の目印の位置に結び目ができるようにしましょう。
    ここでクリップは外しても大丈夫です。
  7. リボン結びをします。
    たれを輪にし、上からてをかけてしっかりと結びます。



  8. リボンの幅は肩幅くらいに整えます。
    また、リボンのたれの長さが両方とも同じ長さにそろっていると良いです。


  9. たれを2枚持って、結び目の下から上に通します。



  10. ここからまず「リボン返し」の結び方となります。
    通したたれをリボンの幅くらい下に残します。

  11. 上に通したたれを結び目の上にかぶせます。

  12. 「リボン返し」の完成です。

  13. ここからは「割り角出し」に移行します。
    上記の9番までは同じ手順です。たれを結び目の上に通します。

  14. たれをすべて引き抜きます。
    引っ張りすぎるとリボンが崩れるので注意してください。

  15. 帯揚げをかけたい場合は、ここでリボンの上に掛け、後ろで仮結びします。
    (帯揚げはなくても結べます)

  16. たれをリボンの結び目の上にかぶせます。

  17. ここで、たれの長さがそろっているか確認します。

  18. お太鼓の大きさを決め、帯締めをかけます。

  19. 折りたたみ、お太鼓を形作ります。
    帯締めは後ろで仮結びします。

  20. 形を整えたら、右回りに回します。

  21. 仮結びした帯揚げ、帯締めをきれいに結び直します。


  22. 形を整え完成です。


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着物:ポリエステル浴衣「藤色 牡丹」 吸水速乾 CoolPass
半幅帯:蝶 エクルベージュ
三分紐:正絹三分紐「ベージュ」
帯留:マーブル帯留め単品「3.ストロベリー」
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ポイント

  • 帯は長めを使用
    リボン結びをした上で、たれを折りたたんでお太鼓を作ります。その分の長さが必要となります。
    説明の写真の帯は全長約4mです。ふくよかな方でしたら長尺帯(4.3m)をお勧めします。
  • 2周巻いて結んだときに、左右のたれの長さが同じになるように
    ここが難しい点かと思います。
    今回は、1巻きしたときに帯の真ん中が体の中心に来るよう仮巻き→そこから逆算して巻き始めの位置を決める→2周巻くという方法でご説明しました。実際に巻いてみながら調整してください。
  • リボン結びをしっかりと
    リボン結びが帯枕の代わりとなり、たれの重みを支える形となります。帯揚げを使わない場合は、帯山が落ちてきやすいのでしっかりと結びましょう。
  • 形はお好みで
    リボンの大きさを変えたり、たれをかぶせるときに裏面を見せたりとアレンジができます。
    お太鼓の形も四角く直線的に整えたり、ふんわり台形にしたり雰囲気を変えて楽しんでいただければと思います!
裏面を見せたアレンジ
四角い市松アレンジ

いろいろなアレンジ

<短かった時のアレンジ>
帯が短かった時は、たれ先をくるっと折り込んでください。

<お太鼓風アレンジ>
リボンの羽根を横から見せず、お太鼓結び風にするアレンジです。
リボンを小さく結んで、お太鼓の幅を広めにします。

<リボンを広げた小すずめアレンジ>
リボン結びの羽根をしっかりと広げると華やかに。
袋帯の「ふくら雀」を小さくしたような、かわいらしい形です、

動画「割り角出し」

動画もご用意中です。

また先行して、5月1日の『着物掘り出し市』のインスタライブでご紹介しました!!
ライブ後にIGTVにもアップしておりますので、是非チェックしてみてくださいね☆

ちなみに、掘り出し市ご来場特典として、帯結びの方法を簡単にまとめたペーパーを配布しております。
お料理のレシピカードをイメージしたかわいいデザイン。
ご来店の際は、ぜひお持ち帰りいただければと思います!!

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また、きもの町ブログではいろいろな半幅帯結びをご紹介しています。
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