厄年に着物を着るということ。厄除けの柄もご紹介

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皆さんこんにちは。きもの町スタッフのK子です。
新年も明けて、年末年始は「あ、お正月にお着物をお召しになるんだろうな」と連想されるご注文が多く見られました。今回は、お客様からいただいたご感想、「厄年に着物を着る」という風習についてお話ししたいと思います。

厄年に着物を着る文化は京都にはないぞ…?

京都きもの町はその名のとおり京都の企業で、筆者も京都出身ですが、京都市内にはそういった風習はなく、最初にお問合せを頂いた時、恥ずかしながらピンと来ませんでした。また、きもの町スタッフも西日本出身者が多く、誰も「そういった風習はあまり聞かない」という状況でした。ちょうど良い機会だったので少し調査してみたところ、全国では似たような風習があるようでしたのでご紹介したいと思います。

厄年はいつ?

そもそも厄年とはいつでしょうか?一般的には数え年で以下の年齢になる年と言われています。

男性…25歳、42歳、61歳

女性…19歳、33歳、37歳、61歳

女性のほうがひとつ多く、加えて二十歳の成人式(今は18歳ですね)と時期が被ることから、振袖を誂える土地もあるようですが、今回のテーマですと33歳、37歳、61歳のときにも着物を着る、ということになりますので、少し意味合いが異なるようです。

甲信地方では厄年に着物で記念撮影をするらしい

お召しになる着物についてはとくに指定はないそうです。当店の主力商品の「はじめてのきもの21点フルセット」はカジュアルシーンでのご利用をおすすめしているのですが、その記念すべき撮影のためにお買上げいただくお客様もいらっしゃいました(大変嬉しいです)。

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沖縄県では自身の干支の年にお祝いをするらしい

十三参りや成人式とはちょっと違う

沖縄居住経験のあるスタッフによると、沖縄では自身の干支の年を祝う生年祭「トゥシビー」という行事があるそうです。もとは沖縄では自身の干支の年は厄年とされているので、厄払いをするための行事だったようです。61歳以降の干支の年は長寿祝いの意味合いが強くなるそう。一生に一度しかない十三参りや成人式とは異なる風習ですね。

厄年に長い物、厄除けになるデザインの物を贈るらしい

話は戻りまして、厄年には長い物を贈るのが良いといわれています。
その昔、長寿を願った人々が長い物にあやかって贈り物をしたことから、今も続く風習として受け継がれています。呉服商ではそのこともあり、お客様へ帯を仕立てたり、振袖を仕立てるといったサービスを提供するそうです。(当店ではしておりません)

ところで、きもの町でも厄除けの柄のアイテムを多数ご用意しています。今年も良い年となりますように、当店取り扱い商品をご紹介いたします。

2024年は辰年ということもあり、「物事が上昇することの象徴」として、龍の意匠のアイテムはとくにおすすめです。筆者自身も辰年生まれのため、2024年は龍のデザインの着物アイテムの購入を考えています^^

2024年のためにデザインしました!京袋帯「間道 龍と唐花」
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こちらは京都きもの町オリジナルの京袋帯です。黒地に縦縞に構成された柄。半分はグレージュにアイボリーの雲龍文様、もう半分は黒地にアイボリーの唐花文様を中心に、グレージュ、臙脂色、錆浅葱色の縞文様。中性的な雰囲気が格好良いデザインです。

お客様レビュー

龍と唐花という格好良いモチーフで気に入りました。縦のラインが献上柄のようで上品に見えます。
巻き方で胴回りの柄の雰囲気も変えられそうです。

こっそり龍のモチーフ!戦国傘 黒
肩掛けできる収納袋付き
雲竜紋の鍔が特徴です

日本刀をモチーフにした肩掛け袋付きのジャンプ式長傘です。色は黒。持ち手の部分は、雲竜紋の鍔、市松模様の柄巻、龍紋の頭と刀の柄のようなデザインになっています。傘袋も黒。付属の袋に収納するとまるで刀を背負っているかのような佇まい。持ち手には鍔を付け、日本刀をイメージして細部までこだわりデザインされています。海外へのお土産やギフトにもオススメです。

兜の前立に龍が格好いい!男の子のお宮参り産着 祝い着 「紺青 龍に兜、鐙」
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辰年生まれの男の子お宮参りにおすすめです。着物は桜の地紋のある黒地に淡い青磁色の腰替わり。背には、緑色の龍、こげ茶に緑、青、白の兜。金の牡丹の刺繍。金彩や刺繍が上品な煌びやかさを添えています。茶色に青、緑、黒、灰色など多彩な色使いの鐙や軍配、箙など。さらに吉祥文様を入れた薄灰色や浅葱色の束ね熨斗。襦袢は白の紗綾形の地紋。袖の振りは紗綾形地紋の淡い水色。

男の子のお宮参り産着「白金色 龍頭の兜、立浪に扇」 
白金色 龍頭の兜、立浪に扇 商品詳細をみる

着物は疋田の地紋の白金色の地にごく淡い水色のぼかし。背には、青の龍、白、茶色に青、藤色の兜。金銀の輝きのある立浪に藤色や青磁色の宝尽くし。茶に濃紫、青、緑など多彩な色使いの扇や小槌。襦袢は白の疋田文様の地紋。袖の振りは疋田地紋の淡い水色。上品な印象の産着です。

鱗(ウロコ)

鱗文とは三角形を並べた幾何学文様です。蛇の鱗に形が似ており、脱皮を繰り返す蛇は生命力を象徴する生き物とされていて縁起の良い文様とされています。また、三角は魔除けや厄除けの意味があります。

グレー・白・黄の配色が使いやすい!オリジナル京袋帯「うろこ」
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灰色みのある淡い水色の地に、やや灰みの明るい黄色を中心とした鱗模様の帯。地の色と模様の三角形が交互に構成されたうろこ文様。シンプルな連続模様ですが、白や淡いベージュ、淡い緑色など色や織りに変化をつけており、単調な印象になりません。全体的に淡いグレイッシュな色合いで、優しくさわやかな雰囲気です。

鱗文様の中に色々なデザイン!座布団 金襴 西陣織「黒 鱗に宝尽くし」
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上質な綿を京都の美しい西陣織の生地で包み、丁寧に仕上げた座布団です。
綿90%とポリエステル10%をブレンドした綿を使用。10%のポリエステルを使用することで、座った時に適度なクッション性とふわっとした柔らかな座り心地が贈り物としても喜ばれます。

おもてなしの心を込めた伝統の業
「人」という字の上部が座布団の前になる「三方とじ」を採用。一般的によく見かける座布団は、中央部分が「X」になっている品が多いですが、「人」という字の形をしていることで、座布団の前後が間違えにくく、お客様に失礼がないようにする為の「おもてなしの心」を表しています。

襦袢 「き楽っく ウロコ・ピンク」

昔は着物よりも素肌に近いお召し物の長襦袢を鱗文様にすることで厄除けをしたとか。
こちらの商品は当店スタッフの元舞妓さんや、着付けのプロの着付け師が「ほんまに楽でびっくり!」「胸元がピタッときまる!」と絶賛した商品です。50年以上前からファスナー式半衿の襦袢を製作・販売している「衿秀」の、最新うそつき襦袢「き楽っく」なら、襦袢に、お好みの替え衿、替え袖を付け替えて、気軽に楽しく着物を着て頂けます。カラーは襦袢/身頃は白地。腰から下の裾よけ部分はウロコの地模様の生地。色はややベージュ色みの優しいピンクです。

青海波

現代では一見すると「wi-fi柄…?」と思われがちなデザインですが、正しくは「未来永劫平穏に」という意味が込められた、昔から日本人に親しまれてきた吉祥柄で、厄除けにも用いられていました。

日本製。手作りの陶器の帯留め
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ころんとしたフォルムがかわいい陶器の帯留めです。きもの町デザイン監修で*en*さんに制作していただきました。一つ一つ手作りの温かみのあるお洒落な帯留めです。

結婚式参列にもおすすめ。礼装向け簪「黒色 青海波」
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上品な華やかさのあるかんざしです。訪問着、留袖、色無地などのお着物に合わせて、結婚式、パーティーなどのフォーマルな場面に。
ラインストーンが品良く、高級感があります。シンプルなので、お着物を選ばず合わせやすく、しかしながら、こだわりの感じられるシンプルになり過ぎないお洒落なかんざしです。淑やかな華やぎを演出してくれます。

麻の葉

麻の葉文様とは、正六角形に縦、横、斜めの直線を引いて構成されているデザインです。日本人に馴染みの深い人気の和柄な麻の葉ですが、とくに子供の産着は、子供の健やかな成長を願って麻の葉文様が使われたとも言われています。日本では先の尖ったものが魔除けや厄除けとして用いられてきたことから、麻の葉も同様に大切にされてきたのでしょう。

優しいピンクが可愛い割烹着
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京都きもの町オリジナルの割烹着、丁寧に作られた日本製です。襟元などにはレースのないすっきりとしたシンプルなデザインです。たっぷりとした袖ですが、袖口はゴムで、袖口から着物が出ず、邪魔にならないように工夫されています。
後は首元と腰部分の2箇所に結び紐がついていますので、帯のふくらみにあわせて自由に調節していただけます。かわいい色柄で家事が楽しくなる、着物にはもちろん、普段使いにも使いやすいオシャレな割烹着です。
色柄は生成り色に、落ち着いたコーラルピンクの麻の葉柄。紅、灰色の色合いがアクセントに。レトロモダンな雰囲気です。

皆さんの地域の風習を教えていただけると嬉しいです!

いかがでしたでしょうか。
今回は、「〇〇の時に着物を着る」という風習を知った出来事からブログ作成に至りました。きもの町スタッフは西日本出身者が多く、もし他の地域でも「こういうときに着物を着ます」といった風習がございましたら教えていただけますと嬉しいです!

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