女の子の日本髪にぴったりのちんころ・鹿の子(かのこ)の結び方
鹿の子って何?日本髪のアイテムについて
女の子の晴れ姿を彩るかわいらしい日本髪。日本髪にはいろいろな髪飾りがついています。
今回は、その中の「ちんころ」と「かのこ」の結び方をご紹介します。

ちんころもかのこも、どちらもまとめた髪の根元にくくりつける布製の飾りです。元結という髪を束ねる紐を隠し、華やかに装うために結びます。
ちんころは前髪につける小さい紐です。
かのこは、後ろの髷(まげ:おだんご部分)の根元につけるものです。日本髪の髷につける布は髷掛けや手絡といった名称で呼ばれ、髷の種類によっていろいろな素材や色柄がありますが、少女の髪型には可愛らしい鹿の子絞りの布を使うのが定番となっています。かのこも長い紐状ですが、髷につけるときはあらかじめ結び目を形作ってから固定します。
ヘアゴムを隠すためにかぶせるシュシュやリボンのようなものと思っていただくと分かりやすいかと思います。
結び方を写真とテキストで確認
ちんころ

細長い小さい紐状のちんころ。1回結ぶだけなので簡単です。
- 指にかけます
- ひと結びします
- 軽く引き締めて整えます
このようにちんころを先に結んでおいてUピンなどでセットした前髪に挿す場合と、直接前髪に通して結ぶ場合の両方があります。どちらでもつけやすい方でOKですよ。
かのこ

かのこも一本の紐なのですが、∞のような入り組んだ結び目を作るのが定番の形です。
- かのこを2つ折りにし、片手で真ん中をもちます。
- もう片手はチョキ(ピストル)にします。
- チョキの上にかのこを掛けます。指の間にかのこの真ん中を置いてください。
- チョキにした手の後ろ側で、かのこの両端をそろえて持ちます。
- 両端を後ろから前に持ってきて、指の間に垂らします。
- 垂らした両端を着物の衿のように重ねます。
- 上に重なっている方の端を親指の輪に通します。輪の後ろから前に通してください。
- もう片方は人差し指側の輪に通します。
- 通したら、手から外して形を整えます。
- かのこが結べました。真ん中に∞のような結び目ができます。
全体的にはクロワッサンのような弧を描いた形です。 - 髪に装着するときは、両端にUピンなどをさし、クロワッサンのカーブを髷に添わせて固定します。
大人にも応用可能
ちなみに、かのこの結び方は、大人のヘアスタイルにも応用できます。
スタッフコーデでもフランスリボンを結んでバレッタ代わりにしたことがあります。少し華やかな雰囲気にしたい、でもお花の髪飾りやちょうちょ結びのリボンは甘すぎる、そんなときに端切れやリボンでかのこに結んでみてはいかがでしょう。

動画
きもの町YouTubeでは、ちんころ、かのこの結び方をご紹介しています。土台となる日本髪風ヘアセットもありますので、ぜひご覧ください!
ちんころ、かのこの結び方
日本髪風ヘアセット
きもの町の髪飾りで素敵な七五三を♪
日本髪の飾り、ちんころとかのこの結び方をご紹介しました。
伝統的な行事である七五三、時代を超えて愛される日本髪のアレンジでお祝いするのも素敵かと思います。きもの町では日本髪に必要なかんざしや勝山セット、かのこにちんころ、ヘアセットに使うつけ毛などもそろえております。ぜひチェックしてみてくださいね!


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きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。他、着付け動画での手の出演など。