卒業式シーズンが近づいてまいりました。「卒業式には私も袴が着たい!」「自分で着付けられたら素敵だなあ」そんな風に考えている方も多いのではないでしょうか。
以前、基本の袴の着付け方についてはご紹介しました。⇒袴着付け本編
袴の腰紐は通常リボン結びにしますが、平らに巻いて上からベルトやモチーフつき帯締めを結ぶアレンジもあります。
せっかく購入した袴、自分らしく個性的に装いたい!卒業式だけではなく普段のオシャレにも履いてみたい!
今回は、そんな時におすすめの袴の腰ひもを平らに結ぶアレンジ方法をご説明します。
袴に帯締めやベルトを合わせるときの結び方
袴にモチーフつき帯締めやベルトを合わせても大丈夫?
もちろんOKです!
明治から大正にかけて女子教育と衣服改良が進む中で、女学生のスタンダードな通学着となった袴姿。
その着こなしは多種多様で、腰にベルトや学校の徽章を付けたスタイルも見受けられます。
歴史の上でも袴の腰紐はリボン結び一辺倒と決まっているわけではありませんので、お洒落なアレンジとして、袴の腰紐の上にモチーフやベルトをつけてみてはいかがでしょうか。
事前に
基本の袴着付けが必須スキルです。
できる前提でご説明しますので、しっかりおさらいしてからご覧いただければと思います。
必要なもの
基本の袴着付け用の小物一式に加えて、巻きたいベルトや帯締めをご用意ください。
- 着物(二尺袖)
- 長襦袢(または二部式襦袢)
- 半幅帯
- 袴
- ベルトまたは帯締め
- 着付け小物一式
結び方
簡単に巻き方をご説明すると、前紐は通常通りに巻きます。
さらに、後ろ紐も前紐と同様に前で交差させて後ろで結べばOKです。
画像でご説明しますので、実際にチャレンジしてみてください!
着物をきて帯を結んだところからスタートです。
- 袴の前紐を結ぶところまでは、通常の袴着付けと同様です。
帯の位置に腰を当て、紐を背中に回し、帯にしっかりと掛けます。
紐を前で交差させ、再度後ろに巻いて帯の下でちょうちょ結びをします。 - 袴の後ろを帯の上に載せます。
- 後ろ紐を前に回し、左が上になるよう交差させます。
- 左の紐はまっすぐ巻き、右の紐は下から上に折り返して平らに重ねます。
- 紐を後ろに回し、後ろ袴の中に通します。
- 帯の下でしっかりと結びます。
分かりにくいですが、中はこんな感じになっています。 - ※後ろ紐が短い場合
袴の後ろ紐は、1周巻いて後ろで結ぶことを想定した長さになっていません。
なので後ろの帯下で結べない場合があります。
そんな時は、前紐に後ろ紐を挟み込むようにしっかりと絡めればOKです。 - 袴の脇明きの部分で、後ろ紐を前紐の下に通します。
- もう1度下から上に通し、しっかりと絡めます。
後ろ紐の紐端はできる限り袴の中の方で挟み込んでください。
前紐がきちんと結ばれていれば、これだけで十分安定します。 - 平らに紐が巻けました。
この上から帯締めやベルトなどをします。 - モチーフつき帯締めを巻きます。
- 帯締めの端は後ろ袴の中に通します。
- 帯結びの下を通って、体に1周巻きます。
サイドでしっかりと結び、袴の中に結び目を隠します。 - 帯締めの結び目が中に隠れたらOKです。
帯の下で紐がたくさん巻かれていますが、気にせずしっかりと結んでください。 - 前で飾り結びをしてもかわいいです。
個性的に華やかに!帯締めアレンジのおすすめアイテム
帯締めを巻く際の紐の結び方についてご説明しました。
帯締めを使ったアレンジをする場合、モチーフ付き帯締めやレース帯締めなどを使うと、とても華やかです。
その他、振袖用帯締めを使用すれば豪華な飾り結びも可能!
成人式振袖で使用した帯締めを、卒業袴に合わせても素敵ですね
もっと気軽に!普段のおしゃれも袴姿で♪
ベルトの場合
カジュアルな袴スタイルでしたら、洋服用のモチーフつきゴムベルトを使うのもお洒落!
帯締めは結び目を隠すために後ろ袴の中に通しましたが、ベルトの場合は後ろの袴腰の上に巻いてしまってもOKです。
その場合は、袴下帯をかるた結びにすると背中が平らになり、ベルトを巻きやすくなります。
袴スタイルにお役立ちのきもの町ブログはこちら
今回は、袴に帯締めやベルトを巻くアレンジ方法をご紹介しました!
「卒業式には私も袴が着たい!」「自分で着付けられたら素敵だなあ」「思い出に残る自分だけのコーデをしたい!」
そんな方のために、きもの町では袴スタイルについてブログでご紹介しています。
選び方、着方、コーデに迷ったら、ぜひチェックしてみてくださいね!
袴の選び方、着付け方
袴コーデ
卒業式は袴姿で♪きもの町の袴スタイル
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。
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