半幅帯のすすめ7:三重仮紐で半幅帯の華やかリボンアレンジ🎀リボンパタパタとリボン太鼓

2024年3月28日カジュアル・普段着きもの町オリジナル,兵児帯 結び方,半幅帯の結び方,着物初心者


半幅帯のかわいいリボンアレンジ

着物や浴衣を楽しみたい!そんな時は、まずはカジュアルに半幅帯から着物を始めてはいかがでしょう。
ということで、これまできもの町ブログでは、半幅帯のいろいろな結び方をご紹介してきました。
「半幅帯のすすめ」シリーズ
カジュアルさが持ち味の半幅帯ですが、慣れてくると凝ったアレンジにも挑戦したくなってきます。また、どうしてもお気に入りの半幅帯を使いたい、でもカジュアルな結び方では着物に合わないという場合も。
今回は、京袋帯で結ぶような存在感のあるリボンアレンジを2種類ご紹介します!

京袋帯のリボン太鼓
半幅帯のリボン太鼓

必要なもの

  • 半幅帯(兵児帯でもOK)
  • 三重仮紐1本
  • 帯揚げ(お好みで)

半幅帯は小袋帯(裏地のついた半幅帯)をお勧めします。
長さも3.8m~4mほどは必要です。ふくよかな方は4.3m以上の長尺がおすすめ。
今回、使用したきもの町オリジナル半幅帯の長さは約4mです。

リバーシブル変わりストライプ オフホワイト

なお、今回は三重仮紐を使います。
平ゴムが三重になっているため、ゴムの間に帯を挟むことで様々な変わり結びができます。

お持ちでない場合は腰ひも1~2本で代用可能ですが、三重仮紐があれば楽チンきれいに仕上がります。

リボンパタパタ結び

まずはリボンパタパタ結びをご紹介します。
リボンの下にパタパタと折りたたまれたヒダが重なった結び方です。

  1. てを60cmほど取り、半分に折って肩に預けます。
    しっかりと引き締めながら、体に2周巻きます。
    巻いたら、斜めに2回折り上げ、細くします。
    ここまでは、文庫結びやみやこ結びと同様です。→みやこ結びの結び方

  2. たれを上に重ね、ひと結びします。

  3. 結んだら、すべて引き抜かずにたれ端は下に残しておきます。
    結び目の上に輪ができますが、これがリボンの縦の目になります。



  4. てを広げて、肩幅くらいの長さで屏風だたみにします。

  5. ふた山のヒダを取ります。
    これがリボンの羽根になります。

  6. 輪の中に通します。

  7. 通したら、たれを軽く下に引いて引き締めます。
    これでリボンの部分が出来ました。

  8. リボンの下~結び目の間に三重仮紐を巻き、前でしっかりと結びます。

  9. たれの端を持ち、肩幅より長めの幅でパタパタと屏風だたみにします。



  10. たたんだ束をまとめてゴムの2枚目と3枚目の間に通します。
    束は引き抜かず、半分くらいをゴムの上に出します。



  11. 束の上を折り下げて、ゴムにかぶせます。
    このあたりはレイヤー結びと同じ手順です。⇒レイヤー結び

  12. 形を整え完成です。
    三重仮紐の結び目は、帯の中に入れ込んで隠してください。
    お好みで仮紐に沿って帯揚げを掛けても素敵です。

一見、複雑に思えるかもしれませんが、1番の巻き始め~結ぶ前まではみやこ結び、4~5番のリボンの羽根を作るところは文庫結び、9~11番の残りのたれを畳んでゴムに挟みこむところはレイヤー結びと同じ要領です。
段階ごとにポイントを押さえて結んでいけばできあがりますので、確認しながら結んでみてください。
リボン部分がしっかりとできていれば、後はパタパタと重なったたれのニュアンスでかわいくなります。

リバーシブル帯で裏表の見せ方を変えて結ぶと個性的に仕上がります。

兵児帯でも結べますので、浴衣にもぴったり。
ふわふわリボンにひらひらのレイヤーが重なって、かわいく華やかです。

半幅帯のリボン太鼓

次に半幅帯のリボン太鼓結びです。

  • 半幅帯
  • 三重仮紐1本
  • 帯締め
  • 帯揚げ(お好みで)
  1. 上記の1~8番までと同様です。
    リボンを作って、ゴムの三重仮紐を掛けます。

  2. たれの下線の位置を決め、たれの下線とたれ端がそろうように折り上げます。
    上部は三重仮紐に通します。

  3. 仮紐に通したたれを折り下げます。

  4. お太鼓の下線の位置を決め、帯締めを掛けます。
    たれ先を折り込み、帯締めを前で結びます。
    お太鼓の作り方は、半幅帯のネコミミ結びと同様の方法です。⇒ネコミミ結び

  5. お太鼓の幅やたれの広げ方など調整して完成です。
    お好みで仮紐に沿って帯揚げを掛けても素敵です。

半幅帯のリボン太鼓の出来上がりです。
リボンパタパタ結びと違い、すっきりとまとまった可愛らしさがあります。
たれを折り上げお太鼓部分を作る方法は、ネコミミ結びの猫の顔の作り方と同じです。
ぜひ、復習しながら結んでいただければと思います!

リボンアレンジで可愛く個性的に!

今回は、半幅帯(兵児帯)で結べるリボンパタパタ結び、半幅帯のリボン太鼓結びをご紹介しました!
難しく感じられるかもしれませんが、特殊なのはリボン部分の作り方のみです。
巻き方はみやこ結び、リボンの羽根は文庫結び、ヒダの重なりはレイヤー結び、お太鼓はネコミミ結びと、これまでにご紹介してきた帯結びの要素が組み合わさってできています。
今までの半幅帯結びの集大成といえるリボンアレンジ結び、ぜひマスターしていただければと思います!

着物にもぴったりのリボン太鼓
兵児帯×帯揚げでバイカラーリボン

なお、毎月開催されている掘り出し市ご来場特典として、帯結びの方法を簡単にまとめたペーパーを配布しております。お料理のレシピカードをイメージしたかわいいデザイン。
vol.10は、京袋帯のリボン太鼓結び。今回の内容を発展させた京袋帯版です。
ご来店の際は、ぜひお持ち帰りいただければと思います!!

着物掘り出し市、直近の開催は2022年5月27~29日!
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おすすめのきもの町の半幅帯

二段のしめ片ばさみは、帯による結びやすさの違いはほとんどありません。
ですが、リボンに加えてレイヤーやお太鼓を作りますので、ある程度の長さが必要です。
きもの町のオリジナル半幅帯でしたら、おおむね約4mと十分な長さがあります。普通体型の方で十分リボンアレンジを楽しんでいただけるかと思います。
また、リバーシブル帯を使用すると、たれ部分から裏面の色が見えておしゃれです。

その他京都きもの町では、いろいろな半幅帯、小袋帯をそろえています。
ぜひチェックしてみてくださいね。

半幅帯の復習はこちらから☆

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