兵児帯(へこおび)の簡単かわいいレイヤー結び
女性の浴衣帯といえば、半幅帯が一般的。ですが、最近は兵児帯(へこおび)の人気も高まっています。
軽く柔らかいので初心者さんにも扱いやすく、ふんわりとした表情のある帯結びとなることが人気の理由です。
ぜひコーディネートに取り入れたい兵児帯ですが、しっかりとした締め方が分からない、蝶々結びをすると子どもっぽくなってしまうといったお悩みも。
そこで、今回は簡単・かわいい・大人らしい兵児帯の結び方「リボンレイヤー結び」をご紹介します。
リボンレイヤー結びの結び方(2024.07.23動画追加)
リボンレイヤー結びは、簡単に説明しますとリボン結び(蝶々結び)をして、たれの余りを畳んで結び目に挟みこむだけです。
畳んだ部分がレイヤー(束)になって、ふんわりと表情のある帯結びになります。
構造としては、半幅帯のレイヤー結びと同様ですので、ご参考になさってください。
兵児帯で結ぶ際の違いは、リボン結びをすること。
半幅帯のように固結びすると、ガッチリと締まってほどけなくなるのでご注意ください。
YouTube、Instagramでチュートリアル動画を公開しています。
1分で大まかな手順が分かります。流れを確認したい方はチェックしてみてください。
半幅帯のレイヤー結びはこちら
必要なもの
- 浴衣
- 兵児帯 1本
- 帯板 1枚
- ハンドタオル(あれば)1枚
兵児帯は一般的な平たいもの、しわふわのプリーツ加工のもの、どちらでも可です。
スタート
- 帯端から60cmほどてを取り、体に2周巻きます。
- 2周巻いたら、てを上に掛けしっかりとひと結びします。
ここまでは、通常の半幅帯の文庫結び等と同じです。 - たれを輪にし、リボン結び(蝶々結び)をします。
片方のたれが長いリボンになります。 - 長い方のたれを持って、60cmくらいの幅で屏風畳みにします。
- 畳んだたれの束をまとめて持ち、リボンの結び目の下にくぐらせます。
- たれの半分ほどを引き出したら、結び目の上にかぶせます。
- 形を整えます。たれの長さ、束の重なり方など、バランスを調整してください。
しわ兵児帯の場合は、しっかりプリーツを広げてふんわりとさせます。 - 衿が崩れないよう、右回りに回します。
- 帯結びを背中の位置に回したら出来上がりです
兵児帯をきれいに結ぶコツ
- 高い位置でキッチリ結ぶ
低い位置でくしゃくしゃに結んでしまうと、帯が下がってしまいます。
胴帯の上辺の高さで、ゆるみがないようしっかりと結びます。 - リボンは均等に結ぶ
リボンがねじれて傾いていると、レイヤーがくずれる原因になります。
均等にきれいに結びましょう。 - 土台を入れる
気を付けて結んでも、結び目の重みでだんだん下がってくることがあります。
そんな時は、畳んだハンドタオルなどを結び目の下の部分に差し込みましょう。
ふんわりとしたきれいなボリュームがキープできます。
しわふわ兵児帯のコツ
かわいいプリーツ加工のしわ兵児帯ですが、巻くとキュッと縮んで細く締まることがあります。
特に買ったばかりの商品は、プリーツが強いので細く縮んでしまいやすくなっています。これは商品の特性としてご理解ください。
縄のように縮まるのを防ぐために、以下のことに気を付けて結んでみてくださいね。
- しっかりと広げながら巻く
始めの巻く段階から、きれいに広げながら巻くようにしましょう。 - 帯板を入れる
帯板をくるむように帯端を板に挟んでおくと縮み防止になります。 - 結び目の下に土台を入れる
上記でも紹介しましたが、しわ兵児帯の場合は土台は必須です。
帯結びがぺちゃんこにならず、ふんわりとした形をキープできます。
動画アップしました(2023.06.18)
動画で簡単チェック!リボンレイヤー結び(日・英・中対応ショート動画)
なお、日本語・英語・中国語で簡単なチュートリアル動画も公開しています。
浴衣が初めての海外の方も安心。とっても簡単に浴衣でお出かけできちゃいます!
日本語版
英語版
中国語版
きもの町の兵児帯でふんわりかわいく個性的に
今回は兵児帯の「リボンレイヤー結び」をご紹介しました。
ヒダの重ね方、ボリュームによって、ふわふわの可愛らしい雰囲気にも、大人っぽくこなれた雰囲気にもなります。
ぜひ結んでみてくださいね!
2023年に新色が追加されたしわ兵児帯は、仕様を見直し、より幅広になっています。
おしゃれな新色追加に、ふんわり結びやすい幅広仕様となったしわ兵児帯、おすすめです!
きもの町の浴衣館
兵児帯の結び方その2アップしました!(2023.06.07)
飾り兵児帯の結び方アップしました(2024.07.02)
モデルのような華やかな装いをしたい!そんな方は飾り兵児帯をプラスするのがおすすめ!
飾り兵児帯の結び方もブログでご紹介しております。
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。
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