背中が平ら、だけど体型カバーが可能!二段のしめ片ばさみ
着物や浴衣を楽しみたい!だけど、帯結びが分からない。お太鼓結びは大変そう。
そんな時は、まずはカジュアルに半幅帯から着物を始めてはいかがでしょう。
今回は結び目がペタンコ、かつ、たれがあって華やかなの帯結び「二段のしめ片ばさみ」をご紹介します。
浴衣にはもちろん、着物で近場へお出かけなどの軽装の際に結んでいただけます。また、かるた結びや貝の口と同様に背中が平らですので、観劇などにもおすすめ。
ヒラリとたれが下がった形ですので、結び目が平らでありながら、腰からおしりにかけてのラインが目立ちにくいのもうれしいポイントです。
ぜひ結んでいただければと思います。
片ばさみ(笹結び)の結び方
まず一般的な片ばさみからご紹介します。笹結びとも呼ばれている、男性角帯の片ばさみを半幅帯で結ぶアレンジです。
- たれを上に結びます
- てを折り上げます
- たれを上にかけます
- たれ先を胴に巻いた帯の1巻き目と2巻き目の間に挟みこみます。
- たれを下に引き締めて、形を整えます。
- 後ろに回し、完成です。
シャープで中性的、背中もペタンコの帯結びです。
ただ、この結び方はたれやリボンの立体感がないので、体型によっては背中の厚みやおしりがかなり目立ちます。平らなカッコイイ結び方をしたいけど、たれのある形がいい!そんな方には、次の二段のしめ片ばさみがおすすめです。
二段のしめ片ばさみの結び方
- てを半分に折ります
- ての長さを90cm前後取ります。
画像だと、端を持った手から反対側の肩ぐらいまでで約95cmです。 - 測った位置を胴に当て、広げて巻き始めます。
- 2周巻いたら引き締めます。
- 『たれ(広い方)を上』に重ねます。
- そのままたれを下から上に通して結びます。
- 引き締めたら、ての横を胴帯と一緒にクリップで留めておくとゆるみ防止になります。
- たれを下ろし、広げます。
- 下ろしたたれの長さを決めます。
だいたいおはしょり線くらいの位置を、手で押さえます。 - たれを折り上げます。
手で押さえた位置とたれ先の長さを揃えます。 - 揃えた先を持って、胴帯の中に入れます。
- 入れ込んだら、結び目の上に輪になった部分ができます。
- 画像のようにてを折り上げ、輪の中に通していきます。
- て(半分に折っている方)を折り上げ、肩幅くらいの長さになるよう畳みます。
- 畳んだてを、たれ上の輪の中に通します。
- てを通したら、たれ先を引き下げると輪が締まります。
たれの長さを調整します。 - 帯の上に出ているたれを、下におろします。
この時、たれの重なる角度がハの字になっているとかっこいいです。 - 右回りで後ろに回します。
- 背中に回し、完成です。
上にてを挟み込んだリボン型の結び目、下にたれの重なりがあるおしゃれな結び方です。
上部に角度をつけるとほどよい立体感が生まれます。
また、ぺったりと潰せば、かなりフラットな形になります。
椅子に座るときなど、背もたれに背中をしっかりつけられますし、腰も安定しますよ。
短めの帯の場合
短めの帯で結ぶ場合は、たれの重なりが少なくなります。
二段のしめ片ばさみで着物や浴衣を楽しもう
今回は、背中が平らなのにたれがあって華やかな二段のしめ片ばさみをご紹介しました。
浴衣にはもちろん、カジュアルな着物、羽織の下にも◎。リュックも背負えるので、和洋ミックスコーデにも。背中が平らで、腰がしっかりと支えられますので、観劇や映画鑑賞など座席にしっかりと座るお出かけにおすすめです。
ちなみに、きもの掘り出し市ご来場特典として、帯結びの方法を簡単にまとめたペーパーを配布しております。
vol.7がかるた結びの回です。
お料理のレシピカードをイメージしたかわいいデザイン。
ご来店の際は、ぜひお持ち帰りいただければと思います!!
おすすめのきもの町の半幅帯
二段のしめ片ばさみは、帯による違いはさほどありません。
長さのある帯の方が、たれがたくさん取れて華やかに仕上がるかと思います。
半幅帯「蝶 ストロベリー」は、しっかりとした地でキリッと締めやすい上に、約4mと十分な長さがあります。
また、「献上柄風」シリーズも締めやすく、たれ部分から裏面の色が見えておしゃれです。
その他京都きもの町では、いろいろな半幅帯、小袋帯をそろえています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
半幅帯の結び方シリーズはこちら
背中が平らな結び方
きもの町受注担当。九州出身、沖縄を経由し、花と着物と競馬場の京都生活を満喫中。ブログでは商品情報やコーディネート、着付けの豆知識を発信しています。