浴衣に衿芯を入れられるように細工をしてみました

2022年6月3日浴衣きもの町オリジナル,小ネタ


夏のご挨拶

こんにちは、きもの町スタッフのイタノです。
暑いですね!すっかり夏本番ですね!!

今日は実家のある岡山で、わりかし大きな花火大会がありましてですね。
それと富士山のふもとの河口湖の某野外シアターで、今日明日とイタノ激推しのアーティストさんのライブがありましてですね…

まぁどちらも都合が合わず、行く事叶わないのですが
なんで丸々日程かぶるのさ(´・ω・`)とか思います。それも毎年。

別の夏の行事で夏を堪能しようにも京都市内では花火大会が行われないし
大きなお祭り(祇園祭)は既に終わってしまったので
せめて五山の送り火のうちの1つを、今年こそは間近で見よう!!!と意気込んでいます。
家の近所の陸橋から見られたらいいな!!!

お問合せでよく聞かれる「衿芯入れられますか?」

さて、きもの町の夏といえば、もうひたすらに浴衣!浴衣!!浴衣!!!であります。
この時期はとにかく浴衣関連のお問い合わせメールを、1日ではお返ししきれないくらいたくさん頂きます。
中でも多くお見受けするのが「いつ頃届く?」「再入荷は?」「返品したい」「交換したい」。

他にもたくさんありますが、その中で、たま~~~に頂くお問い合わせに
「この浴衣は衿芯入れられますか?」 というのがあります。

前提としては「入れられません」。

一般的に販売されているプレタ浴衣(お仕立て上がりの浴衣)は、大体においてバチ衿という衿芯を入れられないお仕立てが元々されております。
お仕立て・縫製の段階で掛け衿にあたる部分を閉じてしまうので、衿を入れられる仕組みになっておりません。
(一部の浴衣や、衿芯を入れられるように敢えてお誂えをした浴衣は勿論その限りではございません。)

浴衣に衿芯が入れられないバチ衿仕立てが多いのは、もともとは浴衣=湯上り着の為、衿芯を最初から入れる必要が無いという事と、胸元をスッキリみせる事で見た目に涼しげな印象を持たせるため…だそうです。

衿芯を「入れられる浴衣」と「入れられない浴衣」があります。

大手ショッピングモールさんや、普段はお洋服メインのアパレルブランドさんまでもが
夏のファッションアイテムとして浴衣や浴衣小物をリリースしている昨今。

特に浴衣自体が安価なファストファッション化しつつある事もあり
衿の仕立て方も従来の方法から、かなり簡略化されたパターンが見受けられるようになりました。

そこでスタッフK池の協力のもと、衿芯を「入れられる浴衣」と「入れられない浴衣」の一例をまとめてみました。
(あくまで「一例」となります。)

衿芯を「入れられる浴衣」の一例

元々の衿の上に、もう1枚同柄の生地が被さって縫われている状態でしたら
衿芯を入れて着られる浴衣 という事になります。
(着物の長襦袢の衿部分と同じ構造となっています。)

ただ、前述のとおり基本的には「衿芯を入れられないお仕立て」が既に施されている場合がほとんどとなる為
もし衿芯を入れて浴衣を着たい!となった場合は自分で何とかするしかありません。

詳しくは後述にて…。

衿芯を「入れられない浴衣」の一例

浴衣自体がだんだんとファストファッション化してきた背景もあり
大量に生産されている安価な浴衣ほど、見た目に特に影響しない部分を簡略化していっている場合があります。

着用した際の見た目としては全く問題無いという事に加え
浴衣はもともと衿を入れなくても着られるようになっているので、
この様な衿の形で縫製がされている浴衣も多いようです。

ただ、特にここ近年は縫製の技術が一層と進んでおり、一見すると
「掛け衿がついてるようにも見えるなぁ…」という浴衣もあるかもしれません。
(きもの町のスタッフでも判断が難しい場合があります。)

ご自身で判断が難しい場合は、掛け衿部分の縫い目は外さない方が良い気がします。

でもやっぱり衿芯をいれてみたい!

衿芯入れたら、なんかシャキっと着られると思うし!
とイタノも思いまして、家にある浴衣を1枚、衿芯を入れられる仕様にしてみようと思います。
(ちゃんと衿芯が入れられるパターンの浴衣だと確認しました。)

<<ご注意>>
和裁士でもなんでもない、ちょっと手芸が出来るレベルの素人の手習いみたいなものなので
参考程度に&失敗しても自己責任でお願いいたします。

衿芯を入れてみよう!

まずはクローゼットで眠っていた浴衣を引っ張り出します。

用意した物は
針・浴衣の地色に近い糸・リッパー(糸切り) です。

○で囲っているところを加工していきます。
※しわくちゃなのはご愛敬という事に(´・ω・`)

衿の内側を見るとミシンで縫われて閉じられているので
閉じている糸をリッパーで切っていきます。

切ったらトンネルみたいになると思います。

反対側の衿も同じように糸を切ってはずします。

内側に織られている衿の端が、なんかの拍子に表に出てこないように縫い留めます。

縫い進めていって、最後のところで玉止めをします。

少し縫い目がわかりにくいですが、これで完成です。

衿芯を入れる「前」と「後」はこちら

衿芯を入れる前と衿芯を入れた後を比較すると、衿がなんだか自然なカーブになり、シャキっとした感がでました。

今回使用したアイテム

今回は使った衿芯は

↑のスタンダードなポリエステルの衿芯ですが、メッシュの衿芯でもいいかなーと思いますし
細めの衿芯や薄めのボール紙で作った衿芯にすると、もっと柔らかい感じになっていいのかなーとも思います。
せっかく衿芯を入れられるようにしたんだし、色々試してみたいです(*’ω’)!

余談

最後に写真を1枚。
大阪で先日行われてた、天神祭の生中継をテレビで見ていたんですが

ハイヒールリンゴさん(※多分関西圏で知らない人はいないと思われます)が、きもの町のオリジナル浴衣(Girly)を着てくださってて
思わず三回くらいテレビ画面を確認しました(笑)。

この浴衣コーデですね。トランプの。
※画像クリックで浴衣の詳細にジャンプします
いやもうホンマにビックリしましたですハイ…。
このデザインの色違いも、他にも可愛いデザインの浴衣もまだまだございます!
夏が終わってしまうその前に、ぜひともチェックしてみてくださいませ!

最新の浴衣はコチラ!浴衣特集「浴衣館」▶https://www.kimonomachi.co.jp/site/yukatakan/

ではでは(*’ω’)♪イタノでした!

5

このカテゴリ―の新着記事一覧